宇多田ヒカル、週刊誌のクマ報道に困惑「そんな手があるんかい」

宇多田ヒカル
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宇多田ヒカルさんが、週刊誌の記事で自身の発言が歪曲されたことに苦言を呈しました。彼女はクマ被害に関する発言が誤解され、SNS上の過激な意見が自身のものとして報じられたことに驚きを示し、関係のない有名人に憤りを向けることをやめてほしいと訴えています。

シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル(42)が5日、X(旧ツイッター)を更新。最近相次ぐクマ被害と自身の過去発言を絡めた一部週刊誌の報道に対し、苦言を呈した。

「クマが可哀想」発言は捏造?宇多田が真相告白

宇多田は「今日本で話題のクマ報道に乗っかって、私の昔の発言を引用してる週刊誌の記事が出てYahooなんかでも紹介されてるみたいで、見出しや内容読んだ人は私が『クマが可哀想で泣いてる』『ひどい!ハンターに天罰が下ればいい』なんておっかないこと言ってると思って批判的な意見がチラホラ届いてるんだけど…」と困惑した心境を吐露。

記事を確認したところ、自身も「まさか言ったのか?」と驚いたという宇多田。「スタッフに確認→SNS上のランダムな人たちの過激な発言を、そうとは明記せずに私の写真の下に掲載、そのまま私の話やほんとの引用が始まる、という構成だと判明」と、週刊誌の記事構成について説明。「そんな手があるんかい😂本人の私でも騙されそうになったわ😂」と驚きを隠せない様子だった。

さらに「こういう世間の憤りを関係無い有名人に向けようとするのやめてほしい😞」と強い願いを表明。「久々に本当の呟きのようなポスト」とつづり、投稿を締めくくった。

10年以上前の宇多田の本当のクマ発言とは

問題となった記事では、クマの駆除に反対する声として一般人のSNSコメントが引用されており、それらが宇多田の発言であるかのような印象を受けた人もいたようだ。

実際の宇多田の過去のX投稿( 2010年10月19日)は次の通り。

「里に降りてきたクマを、麻酔銃を使って捕獲して森へ返すには、お金がかかるんだってね。予算も足りないと。だから、安上がりで早い、射殺になってしまう。クマを森へ返すための予算を管理してる機関があるなら寄付したいな。ちょっくら調べるぞ!」

「ベストは住民が家で静かにクマが去るのを待つことだけど、そう出来ない場合もあるだろうし、自分たちの里を守るためにどうにかしようとする人たちもいるはず。そんな時の対処として射殺よりは捕獲して森へ返すほうがまだいい。」

一方、宇多田は2006年にNHK『みんなのうた』に採用された「ぼくはくま」を17枚目のシングルとしてリリース。友人から誕生日プレゼントにもらったテディベアから着想した童謡で、クマ被害やクマ保護とは直セッツ関係のない歌詞だが、「宇多田=クマ好き」をイメージしたファンもいたようだ。

福島県会津若松市の磐越道脇に現れたクマ。福島県内では人身事故が過去最多で「非常事態」が続いている(福島県警提供) ※提供写真

ただ、この2006年度は、クマによる全国の人身被害者数が145人に達し、うち死者は5人とみられ、それまでの記録を更新。社会問題となって緊急シンポジウムなど対応策が協議されるきっかけとなった年ではあった。

ネット上では週刊誌批判と宇多田への共感が

宇多田が週刊誌報道に困惑したとの投稿に対し、ネット上では週刊誌の報道手法への批判や宇多田への共感の声が多数見られた。

「これがメディアの印象操作テクニックか…」「週刊誌の捏造構成ひどい😂 本人でも騙されそう!」といった反応があった。

一方で「岩手の血筋である宇多田さんが、熊について非現実的なことを言うわけがないと信じてますよ。良い悪いとか可哀想とか、そういう問題じゃないからね」と宇多田を擁護するコメントも寄せられていた。

宇多田ヒカル(うただ・ひかる) 1983年1月19日生まれ。米ニューヨーク出身。コロンビア大学中退。1998年、15歳でデビュー。1stシングル「Automatic/time will tell」は、ダブルミリオンの大ヒットを記録。1stアルバム『First Love』は累計売上枚数765万枚を超え、日本国内のアルバムセールス歴代1位を記録し、2ndアルバム『Distance』(同447万枚)、3rdアルバム『DEEP RIVER』(同360万枚)と人気を不動に。2010年には「人間活動」として活動休止を発表。母で歌手の藤圭子さんの死、自身の結婚・出産を経て、2016年に活動再開。現在までに『First Love』『Distance』のほか、『DEEP RIVER』『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』『Fantôme』の5作品が、オリコンまたはBillboard JAPANの年間アルバムチャートで1位に。オリコンでは、シングル8作品・アルバム6作品がミリオン認定されている。