クマによる被害が後を絶たないことを受け、北海道の会議に自衛隊が初めて参加し対策強化を話し合った。
クマの目撃件数は4755件―過去最多の2023年をすでに700件も上回る
2025年、北海道でのクマの目撃件数は4755件に上り、過去最多だった2023年をすでに700件も上回っている。
クマに襲われ2人が死亡、4人がケガをするなどクマによる被害は異常事態だ。

「人命最優先に道民の安全安心が確保されるようヒグマ対策の一層の充実強化に取り組んでいきたい」(三橋剛副知事)

道は10月31日、参加機関を従来より増やした「ヒグマ対策推進会議」を開き、国の追加対策を踏まえて北海道内での対応を強化することなどが共有された。

会議には自衛隊も参加 北海道の対応について鈴木知事は―
また会議には初めて陸上自衛隊も参加した。
「自衛隊としては国民の命と暮らしを守り抜くという本来の任務と対策会議の設置要綱・目的に基づいて引き続き道とは連携を密にしていきたい」(陸上自衛隊 北部方面総監部担当者)

クマ対策で秋田県への自衛隊派遣の見通しが示される中、道の対応について鈴木知事は―。
「いざというときに適切に対応できる環境を(自衛隊と)お互い整える」(鈴木知事)
また国が10月30日、狩猟免許を持つ自治体職員「ガバメントハンター」を増やしていく方針を固めたことについては。
「予算措置というものを根拠にガバメントハンターという捕獲者を確保していくという形で市町村で取り組めることになれば大きな前進だと思う」(鈴木知事)
