ノーベル平和賞受賞者マリア・レッサ氏に聞く「SNSとの共存方法」

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ノーベル平和賞受賞者マリア・レッサ氏が、ドイツ・ミュヘンで開催中の国際会議「ワングワールドサミット」に登壇し、SNSとの共存方法について警鐘を鳴らしました。このサミットには、世界各地から集まった2000人の若者が参加し、教育やヘイトとの戦いなどの重要なテーマについて議論を交わしています。

レッサ氏は、SNSが引き起こす情報の分断とフェイクニュースの拡散が、民主主義とジャーナリズムの存続を脅かしていると強調。彼女は「情報戦争の時代に突入しており、事実と虚構の違いを理解する必要がある」と述べました。彼女自身がフィリピンでの報道活動を通じて、政府からの圧力やSNSによる攻撃を経験したことが、彼女の警告に重みを加えています。

「もし法整備が行われなければ、民主主義は死ぬ」と語るレッサ氏のメッセージは、今の時代において非常に重要です。彼女は、SNSプラットフォームに対する規制の必要性を訴え、個々のユーザーが偏った情報に触れている可能性を自覚することの重要性も指摘しました。

この貴重なインタビューは、日本のメディアにとっても貴重な機会であり、レッサ氏の見解は、我々が直面する情報環境の課題を浮き彫りにしています。今後、彼女の言葉がどのように広がり、行動を促すのか、注目が集まります。