
乗客が避難する緊迫の場面がありました。
11月5日朝、北海道岩見沢市内を走っていたJRの特急列車から突然煙が上がり、緊急停止しました。
原因はエンジン部品の落下でした。
列車から突然噴き出した白い煙。
「まっすぐで前向きにお願いします」
混乱の中、脱出する乗客。
午前7時50分ごろ、JR函館線幌向・上幌向駅の間を走っていた札幌発稚内行き5両編成の特急宗谷の、最後部の車両から煙が上がり、緊急停止しました。
乗客120人は避難し、線路を歩いて代行バスに乗り換え、ケガ人はいませんでした。
この影響で列車29本が運休しました。
いったい何が起きたのでしょうか?
「エンジンの表面が破損して穴があいていて(動力を伝える)連接棒が落ちた」(JR北海道 曽我賢一 車両部長)
エンジン内部の部品が車両の下で見つかりました。
さらに白い煙は…。
「白い白煙というのは多くはその機関冷却水、水がエンジンの熱い部分に触れて蒸気化したもの」(曽我 車両部長)
JRはトラブルのあった車両と同型のエンジンを使用している190両を一斉点検し、原因を知らべるとして、6日は特急サロベツ2本の運休がすでに決まっています。