
ロシア外務省が日本の大学教授や報道関係者、計30人に対し無期限の入国禁止を発表しました。この措置は、日本政府によるロシアへの制裁に対する報復として位置づけられています。特に注目すべきは、フジテレビの茅野裕介記者が含まれている点です。彼は、3日に放送された調査報道プロジェクト「スポットライト」で、ロシアの外交特権の悪用を厳しく追及し、駐車違反金の未払い件数がロシアに集中していることを報じました。
入国禁止のリストには、慶応大学の広瀬洋子教授や東京大学の小泉優教授など、ロシアを専門とする研究者も名を連ねています。これにより、学術界やメディアにおける自由な交流が大きく制限される懸念が高まっています。ロシアは、外交官に対する監視権の濫用を指摘されたことに対し、強硬な姿勢を示しており、今後の国際関係に影響を及ぼす可能性があります。
この動きは、日露関係のさらなる悪化を示唆しており、特に日本のメディアに対する圧力が強まる中で、情報の自由が脅かされる事態が懸念されます。国際社会は、ロシアのこのような措置に対し、どのように反応するのか注視しています。今後の展開に目が離せません。