
今月9日、日曜日の午前3時42分。
本人にとっても突然の逮捕だったのだろうか。
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が、死亡した元兵庫県議・竹内英明さん(当時50歳)の名誉を毀損した疑いで逮捕された。
立花容疑者は竹内さんの生前や死亡した後に、街頭演説などで名誉を毀損した疑いが
持たれていて、「死後」の名誉毀損は”異例”だという。
未明に逮捕される前、立花容疑者は大阪府にあるバーにアルバイトで出勤していた。
「今回に限らず、ずっと言ってたよ。『逮捕されるかもな~』って」
バーの店主の男性がカメラなしでの取材を条件に、逮捕直前の様子を語った。
■”生活費”に困り働き始め…「いつも通り」出勤
バーの店主は立花容疑者と30年来の友人だと言う。
【店主】「前の選挙がダメで、『お金がなくなったから働かせて』って言われた。(生活費に)困ってたね」
逮捕前日の午後8時から翌午前1時まで出勤していたが、「いつも通り」の様子だったそうだ。
【店主】「(立花容疑者は)ボックスでお客さんと話してたよ」
(Q お客さんは何人くらい来ていたんですか?)
【店主】「まちまち。その時間によって差があるけど、4人くらいがずっといて、多い時で10人くらいかな。『立花を見たい』みたいな…”怖いもの見たさ”みたいな感じの人が多かったかな」
(Q お店で働いているときの様子は?)
【店主】「本当に普通よ。お客さんと喋る。お客さんがあんまり来ない時はちょっとしょげたりしてね。(僕に)『ごめんね』とか言うんです」
(Q お客さんとはどんな話をしたんですか?)
【店主】「やっぱり”伊東市長選”やね。『出ます』って言ってたわ」
■”普段通り”出勤もいつも”逮捕の危機感?”
店主にとっても、逮捕は突然の出来事で驚いたという。
(Q 逮捕されたのは何で知りましたか?)
【店主】「朝のニュースやったかな。びっくりした」
(Q びっくりしたのは普段と様子が変わらなかったから?)
【店主】「そう。本当に普通だった」
(Q 「逮捕されそう」などと言っていましたか?)
【店主】「それは今回に限らず、ずっと言ってたよ。『逮捕されるかもな〜』って」
(Q 逮捕当日、店で働いた後は何をしていたんですか?)
【店主】「お客さんとお寿司食べに行ってたよ。よくお客さんと行ってた」
捜査関係者などによると、立花容疑者は先月末、ドバイに渡航していて、警察は立花容疑者が今後、逃亡や証拠隠滅する恐れがあるとみて、逮捕に踏み切ったということだ。
店主は、立花容疑者がドバイに行くことも事前に知っていたと話す。
【店主】「前から行くっていってたよ。でも、逃亡とかじゃなくて、ビジネスで行くって」
■YouTubeは”ビジネス”…普段は「正義感があって真面目」だと証言
立花容疑者は過激な発言やパフォーマンスで注目を集めていたが、店主から見た人物像は違うものだった。
(Q 立花容疑者はどんな人ですか?)
【店主】「正義感あるね。あと普段は慎重やし、気も小さい。YouTubeで見てるのとは全然違う。『あれはビジネスや』って本人も言ってるしね。だから、あんまりYouTubeは見たくない」
(Q プライベートの立花容疑者はどんな感じですか?
【店主】「本当に慎重。(逮捕前にした連絡は)今月1日。『道が混んでいて10分遅れます』など。あいつ真面目やからちゃんと連絡くれるんよね」
(Q バーでバイトするということは、立花容疑者はお酒が強いんですか?)
【店主】「あいつ、全然飲めやんねん(飲めない)。牛乳が好きで、唯一『カシス牛乳』っていう意味わからんのを飲んでる。シャンパンとかお客さんが入れても、僕らはお客さんに注いで回るようにしていた」
■自身の投稿は「虚偽の認識なかった」と主張
生活費のために働きながらも、逮捕の可能性を感じながら過ごしていたという立花容疑者。
誹謗中傷などを苦に自ら命を絶った竹内さんについては何を思っていたのだろうか。
(Q竹内さんのことは何か言っていましたか?)
【店主】「特に何も。『次の伊東市長選に出る』って言ってワクワクしてたよ」
警察は立花容疑者の認否を明らかにしていないが、発言した事実については認めているという。
その一方で、立花容疑者と接見した弁護士によると、去年の自身の発言について「真実相当性があった」と主張し、SNSの投稿も「虚偽の認識はなかった」などと説明しているそうだ。
(関西テレビ 2025年11月12日)