
クマの被害の深刻化を受けて、警察官によるライフル銃でのクマの駆除が11月13日から可能となります。
それを前に12日、滝沢市で警察官が猟友会から山あいの地域での駆除のポイントを学ぶ講習会が開かれました。
増子智絵美記者
「滝沢市の自然公園です。こうした山あいでクマが出没した際にライフル銃を使うためのポイントを警察官が学んでいます」
滝沢市での講習会には県警と、県外の警察組織から派遣された「銃器対策部隊」の警察官合わせて20人余りが参加しました。
「銃器対策部隊」はクマによる被害が深刻な岩手県と秋田県に11月6日から派遣されていて、1週間にわたりクマが出没した市街地の視察などを行ってきました。
規則の改正を受けて、警察官によるライフル銃でのクマの駆除が13日から可能となるのを前に、12日は県猟友会からクマの習性や山あいでの駆除のポイントについて説明を受けました。
県猟友会のメンバー
「クマの通路は基本的には川。茂みがある川の所を伝って来る」
猟友会のメンバーは、クマから50m以上離れた上で、クマを追い込みやすいよう自分より低い位置にいる状況で頭などの急所を狙って発砲するようアドバイス。
警察官は熱心にメモを取っていました。
県警警備課 湯澤優治次長
「本日は人的被害も発生している。あすから、県民の安全安心を守る立場もあるので(今回の講習を)十分に活動に生かしていきたい」
クマの駆除に当たる警察官のチームは13日に滝沢市で出動式を行う予定です。
警察官のチームは13日から県内の4人と県外の4人のあわせて8人が稼働するということです。