
岩手県内では11月12日もクマの出没が各地で相次ぎました。
八幡平市では男性1人が襲われけがをしたほか、いわて花巻空港では1時間余りにわたって滑走路が閉鎖されました。
増子智絵美記者
「クマが出没した現場です。被害に遭った男性は坂道をイヌと降りてきたところをクマに襲われたとみられています」
12日午前6時15分ごろ、八幡平市野駄の路上で、イヌの散歩をしていた47歳の会社員の男性が、突然田んぼから駆け寄ってきた親子とみられるクマ2頭と遭遇しました。
警察によりますと、男性は親グマとみられる1頭に頭などをひっかかれけがをしましたが、軽傷だということです。
現場は田畑が広がる山あいの地域で警察が警戒を強めています。
一方、いわて花巻空港では12日午後1時過ぎ、駐機場付近にクマ1頭が入り込んでいるのが確認されました。
このため、いわて花巻空港では午後1時10分から滑走路を閉鎖しました。
入り込んだのは子グマとみられ、滑走路を横断するなどした後、姿をくらましました。
いわて花巻空港ではパトロールをした上で午後2時半に滑走路の閉鎖を解除しました。
クマはその後、空港近くの県道沿いの水路で市の職員により捕獲されたということです。
クマの影響で大阪と福岡に向かう2便にそれぞれ1時間前後の遅れが出ました。