「全く心当たりない」殺害された主婦の夫反論 「女性や子育てに関する考え嫌いだった」安福久美子容疑者を鑑定留置

26年前に愛知・名古屋市のアパートで起きた主婦殺害事件の容疑者逮捕から14日で2週間。

逮捕後の取り調べに対し、容疑者の女が「被害者の夫の考えが嫌いだった」という趣旨の供述をしていたことが新たに分かりました。

これを受け、被害者の夫・高羽悟さんが14日、FNNの取材に応じ「(Q.女性などについて安福容疑者に言ったことは?)ないないないです」と反論しました。

名古屋市西区のアパートで、主婦の高羽奈美子さんが殺害されたのは1999年11月。
この事件で10月31日に逮捕されたのが、安福久美子容疑者(69)です。

奈美子さんの夫・悟さんの高校時代の同級生で、当時、同じ運動部に所属していました。

悟さんによると、安福容疑者とは1999年に開かれた部のOB会で久しぶりに再会し、少し会話をしたといいます。

事件が起きたのは、それから5カ月後のことでした。

逮捕直後の調べに、安福容疑者は悟さんについて「学生時代に好意があった」などと供述。

しかしその後、取り調べを拒否し、黙秘を続けています。

捜査関係者への取材で新たに分かったのは、安福容疑者が黙秘する前にしていた「悟さんの女性や子育てに関する考えが嫌いだった」という趣旨の供述です。

この供述について14日、FNNの取材に応じた悟さんは「(Q.安福容疑者と女性や子育てについて話した?)どういう意味なのか分かりませんし、(OB会で)そんな話をした記憶がないのと、(安福容疑者が)『私、結婚して働いて』って言っていたんで、『すごいね、頑張ってね』って言って、妻と仕事を兼ねることに対してダメだと言ったような記憶はないし、全く心当たりないんで何を言っているんだろうと。少なからずそんな(女性蔑視など)していないので、していたら奈美子に注意されたと思いますので」と反論しました。

名古屋地検は、安福容疑者の刑事責任能力について判断するため、14日から鑑定留置を開始。

警察は、OB会での会話が事件の背景にあった可能性も視野に調べを進めています。