クマ追い払いへ 須賀川市で花火を使った講習会 視力が弱く音に反応しやすい熊に有効 福島

11月13日までに人身被害は23人、目撃は1696件!過去最悪のペースで増加するクマによる被害と目撃。追い払うために…対策が進められている。

11月14日福島県須賀川市で行われたクマを追い払うための講習会。使われたのは…花火!
東北野生動物保護管理センターの今野文治主席研究員は「クマ自体、音にやっぱ反応しやすいんですよね。聴覚にどうしても頼っているので、打ち上げ花火だとやっぱ遠くから、15m~20m先から打ち上げるっていうことで自分の安全も確保できますし、それだけアピールも強くできるので、花火は有効かと思います」と話す。

視力が弱い分、聴覚などに頼る傾向があるというクマ。講習会には市町村の担当者など約40人が参加し対策を熱心に聞いていた。
参加した古殿町の男性は「いまのところ目撃とかないんですけど、いつ出てきてもおかしくない状況なので、いざというときのために対応していければと思います」と話す。

福島県は10月にツキノワグマ緊急対策として約3000万円の経費を専決処分。内堀知事は13日、石原環境大臣に緊急要望を行うなど対応を急いでいる。