交通費の水増し請求、勤務中に金融商品取引…ことし1月以降28人 兵庫県警で懲戒処分相次ぐ

兵庫県警は、公務災害の申請で交通費を水増し請求したとされる巡査部長と、勤務時間中に「バイナリーオプション」の金融商品取引をしたとされる巡査長を、懲戒処分としました。

兵庫県警監察室によると、神戸市内の警察署に勤務する地域部門の巡査部長(47)は2022年からおととしにかけて、勤務中のけがの治療のため病院などに通院していて、その際の交通費などを水増し請求して受け取っていたとされます。

公共交通機関のICカードの記録などから、虚偽の申請を28回行って交通費およそ3万円をだまし取ったことが分かったということです。

調査に対し巡査部長は「違法な保険請求をしたこともないし、疑いをかけられる理由も分からない」と水増し請求を認めていませんが、兵庫県警は巡査部長を停職6ヵ月の懲戒処分としました。

また、刑事部門所属の巡査長(27)が勤務時間中に「バイナリーオプション」と呼ばれる金融取引のサイトに191回アクセスしたとして、減給3ヵ月としました。

巡査長は「負けが込んできて、仕事中も気になって仕方がなく、誰にも気づかれないように取引をした」と話しているということです。

ことし1月以降、兵庫県警の警察官の懲戒処分はこれで28人となり、去年全国最多を記録した20人を超える結果となりました。

相次ぐ懲戒処分に対し兵庫県警・土山公一監察官室長は「職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。