【日中緊張】日本への渡航自粛で経済損失「1.7兆円」試算も 観光業への影響大・映画の公開延期などエンタメ業界にも

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【日中緊張】日本への渡航自粛で経済損失「1.7兆円」試算も

日本と中国の緊張が高まる中、経済への影響が深刻化しています。最新の試算によると、中国からの渡航自粛要請により、日本は年間で約1兆7900億円の経済損失を被る可能性があるとされています。この金額は観光業を中心に、エンタメ業界にも波及しています。

特に観光業への影響が顕著です。中国の旅行会社は、日本行きの新規ツアー受付を停止する決定を下しました。今年1月から9月までに日本を訪れた中国人観光客は約750万人に達しており、国別で最大の訪問者数を誇ります。この流れが続けば、観光業は壊滅的な打撃を受けるでしょう。

さらに、エンタメ業界も影響を受けています。今月と来月に公開予定だった映画『クレヨンしんちゃん』や『働く細胞』の公開が延期され、人気男性グループJ1の中国でのファンイベントも中止となりました。これらの動きは、日中関係の悪化が経済活動にどれほどの影響を及ぼしているかを物語っています。

日本の企業も、中国との取引に不安を抱えています。中国からの留学希望者に対しても、日本の安全性についての問い合わせが増加しており、留学キャンセルも相次いでいます。さらに、東京と北京の有識者が参加するフォーラムも延期が決定しました。

この状況は、2012年の尖閣問題を上回る深刻さを持っていると、関係者は警鐘を鳴らしています。日本経済は今、未曾有の危機に直面しています。この緊張がどのように展開するのか、目が離せません。