面識のない少女にわいせつな行為をした疑い 20代米兵を書類送検

面識のない18歳未満の少女にわいせつな行為をした疑いで警察が11月7日、20代の米兵を書類送検していたことがわかりました。後を絶たない米兵による性犯罪事件に、玉城知事は「大変遺憾だ」と憤りを露わにしました。

不同意わいせつの疑いで書類送検されたのは、在沖米海軍に所属する20代の男です。男は2025年6月、沖縄本島で面識のない沖縄県内に住む18歳未満の少女の体を触るなどした疑いが持たれています。

事件が起こったのは基地の外の屋外で、少女が助けを求める声を上げたことから男は現場から逃走し、声を聞いた人から110番通報があったということです。

警察は少女から話を聞くとともに現場周辺の防犯カメラの映像解析を進めたほか、米軍に捜査協力を求めるなどして容疑者の特定に至りました。

警察は捜査に支障があるとして男の認否を明らかにしておらず、身柄はアメリカ軍の管理下にあるということです。警察は11月7日に書類送検していて、関係者によりますと検察に起訴を求める厳重処分の意見を付けたということです。

県には書類送検と同じ日に県警から通知がありました。

玉城知事:
米軍と政府に対してはこのような事件が発生したことについて、大変遺憾であることを伝え、兵士に対する軍の内部での教育の内容の見直しや、隊員教育の徹底などをより実効性のある対策の実施を要請した

県は11月10日、米軍や沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に電話で抗議するとともに実効性のある再発防止策を講じるよう申し入れたということです。

米軍関係者による相次ぐ性犯罪事件を受けて、アメリカ軍は2025年4月から沖縄市などで自治体や警察などと合同でパトロールを実施していますが事件は後を絶ちません。

アメリカ軍は沖縄テレビの取材に対し、「日本の司法手続きが進められているためコメントは差し控える」としています。