
大分市で発生した大規模火災が、住民の命を奪った。午後の時点で、心肺停止状態で発見された男性の死亡が確認され、行方不明者の中にその男性が含まれる可能性が高いとされている。火災は昨日午後5時40分頃、野関地区で発生し、強風の影響で瞬時に170棟以上が延焼。現場では今も激しい炎が上がり続けており、消火活動は困難を極めている。
火災発生から15時間が経過した今、白い煙が立ち込め、焼け焦げた住宅や車が残された。4.9ヘクタールが焼失し、避難を余儀なくされた108世帯、167人が避難所で不安な夜を過ごしている。住民たちは、火が近づく恐怖とともに、故郷の喪失にショックを受けている。強風が火を助長し、瞬く間に広がった様子が住民の証言からも明らかになっている。
消防隊は10台以上が出動し、消火活動にあたっているが、風が強く、火の勢いは衰えを見せない。自衛隊も消火活動に参加し、現場は緊迫した状況が続いている。住民の中には、ペットと共に避難できる場所も設けられたが、帰れない不安が広がる中、火災の影響は深刻だ。
今後の情報に注目が集まる中、消防当局は引き続き火災の鎮火に全力を尽くすとともに、行方不明者の捜索を進めている。大分市の今後の展開に、全国が注目している。