93歳おばあちゃん発明家の「リハビリ―わん」とは?県発明くふう展の表彰式 養鶏場の苦労話にひらめきも

県内の発明家が考えた、日常生活を便利にしてくれるアイデア作品の表彰式が大村市で開かれました。

KTN記者
「今年で73回目を数える県発明くふう展、今年も県内の発明家によるアイデア作品がずらりと集まりました」

県発明くふう展は、身近にある不便なことやモノを改善する発明品を集めた作品展で、県内の産業振興などを目的に毎年、開かれています。

今年は、県内の個人・企業から32点の応募があり、11の発明品が表彰されました。

優秀賞に輝いた、こちらの「卵拾い器具」を発明したのは小関さん。

発明のきっかけは養鶏場の知り合いから聞いたこんな苦労話でした。

小関 忠雄 さん
「地面に卵を産む場合に腰を曲げて一個ずつ拾っている。これが大変なので立ったままで拾えるようにしたら楽になるのではと」「これからも色々な人と触れ合った中で、ああしたいこうしたい、これだったらいいながあれば(中略)助けられたらいいなと思う」

食材をすくいやすい食器「リハビリ―わん」を発明したのは、長崎市の瀬下蔦枝さん、93歳です。

利き手を骨折し、病院に入院していた時にふとひらめいたそうです。

瀬下 蔦枝 さん
「ここに土手があったらいいなと」「みんなケガした人は不自由な思いしているんじゃないかと」

50年以上続けている発明は瀬下さんのライフワークです。

「楽しい、発明は。枕元にノートをいつでも置いている。(アイデアが)夢に出たとき書いている」「(これからも)手足のかなう限り」「やりますよ」

誰かの助けになればと優しい気持ちで発明された作品は、20日から大村市で展示されます。