福岡県八女市で今月18日に起きた小型航空機墜落事故で、福岡県警は24日までに、回収された3遺体の身元を京都市と神戸市の男性と発表した。死因は全員が失血死だった。
京都の老舗「松葉」とは
犠牲者の一人、松野泰治さん(74)は、京都を代表するそばの名店「総本家 松葉」の元代表取締役だった。文久元年(1861年)年創業、京都駅近くのにしんそば発祥の店として知られ、甘辛く炊いたニシンを蕎麦の上に乗せた看板メニューは観光客にも根強い人気がある。松野さんは四代目として長年経営を支えた人物として地元で顔なじみだった。
小型機には岡本光さん(76=神戸市北区)、辻泰三さん(64=京都市下京区)の2人も搭乗しており、3人は知人関係にあったとみられる。
佐賀から大阪・八尾空港へ向け離陸も
機体は単発プロペラ機シーラスSR20で、18日午前10時13分に佐賀空港を離陸し、大阪・八尾空港に向かっていた。離陸約20分後に救難信号を発信し、八女市の山中に墜落。国土交通省は航空事故に認定し、運輸安全委員会が原因調査を進めている。
