50年続いた「くいしん坊!万才」最終回 山下真司、出演者に「申し訳ありませんでした」なぜ平身低頭?

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1975年の放送開始以来、さまざまな郷土料理や家庭料理を紹介してきた「くいしん坊!万才」(系)が2025年11月23日の「50周年&最終回SP」で幕を閉じた。

今では当たり前になっているグルメ番組の先駆けとして登場、初代くいしん坊の渡辺文雄さん(故人)から11代の松岡修造さんまで、全国各地から食のリポートをお茶の間に届けた。

最終回の司会をした元アナウンサーの高島彩さんの父親は、2代目くいしん坊としてこの番組に出演した俳優の竜崎勝さん(故人)。

村野武範「豆腐てん」、宍戸開「アジのまご茶」食いしん坊の忘れられない味

最終回には村野武範さん、辰巳琢郎さん、さん、宍戸開さん、松岡さんの歴代くいしん坊が出演。山下さんは「今、もう泣きそうなんだけど」と目をうるうるさせながら話していた。

番組は食レポ中に起きたハプニングや歴代くいしん坊が選んだ一生忘れられない味を取り上げた。村野さんは山形県の「豆腐てん」、宍戸さんは静岡県の「アジのまご茶」などを紹介しながら出演者全員が味わった。

「見た目、おいしそうじゃないですね」、これは失敗!

過去の放送でさんが「見た目、おいしそうじゃないですね」などと正直にリポートしたこともあり、出席者に「撮影する前に試食みたいなことやらなかった?」と聞くと、「何言っているんですか」「やらないですよ」など出席者からブーイング。

松岡さんは思わず「くいしん坊として失格じゃないですか?」と話し、スタジオの笑いを誘っていた。山下さんは「申し訳ありませんでした」と平身低頭。

最後に、くいしん坊たちそれぞれが一言メッセージを出した。宍戸さんは「食べ物番組というよりふれあい番組だった」。山下さんは「人生の宝」。最後の松岡さんが「この番組は一食一会だった。一食一食に必ず人の思いが詰まっていた」と締めた。

食を通じて人々の暮らしと地方の息づかいを伝え続けた、美味しい番組だった。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)