大谷翔平WBC参加でチケット争奪戦勃発か 「転売ヤー」暗躍を懸念する声も

第5回WBC決勝で米国を破り、捕手の中村悠平(手前)と抱きあって喜ぶ大谷翔平=2023年3月21日、米フロリダ州マイアミ(水島啓輔撮影)
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大谷翔平投手が2026年のWBC参加を発表し、注目度が急上昇しています。ファンは喜ぶ一方、チケット争奪戦を懸念しています。

米大リーグ、ドジャースに所属する大谷翔平投手が25日(日本時間)、自身のインスタグラムを更新し、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参戦を発表し、大会の注目度が急上昇している。X(旧ツイッター)では一時「大谷WBC」「正式表明」「WBC出場」といったワードがトレンド入りした一方、観戦チケットの争奪戦が熾烈になるとして懸念を示す声も出ている。

SNSで電撃表明「日本を代表して再びプレーできる」

大谷は、ドジャースのユニフォーム姿の写真を添付して英文で「Thank you to all the fans for another great season. I’ll train hard and look forward to seeing you all next year.」(今シーズンも応援してくださった全てのファンの皆さま、ありがとうございました。来年皆さまにお会いできるのを楽しみに、また一生懸命トレーニングに励みます)と記したのだが、続けて日本語で「日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思う」と前回大会の写真を添えて投稿した。

大谷のWBC出場表明は、MLB公式サイトでも「ドジャースが世界一に輝いたのに続き、(大谷は)さらなる連覇を追い求めている」とした上で「すでに豪華メンバーがそろっている大会出場選手リストに、野球界最大の世界的スーパースターがさらに加わった」と大々的に伝えた。

そこで、日本代表戦の観戦チケットの競争率が一気に激しさを増しそうだと懸念されている。

2026年3月5~10日に東京ドームで開催される1次リーグC組、日本代表戦のチケットをめぐっては、28日にはMLB公式パートナーのマスターカード会員向けの先行販売が行われる。日本国内で発行されたマスターカード保有者なら誰でも応募可能。28日午後5時から「ローソンチケット」で1試合につき最大4枚まで購入できる。一般販売は2026年1月15日午後7時から順次行われる。

東京ドーム

ファンの本音「また転売ヤーが…」

ただ、開幕まであと100日というタイミングで大谷がWBC参加を表明したことで、Xでは「大谷翔平の試合が見れるの最高かよ」「やる気満々っぽいなコレ」と朗報に喜びの声が相次ぐ一方、「チケットが争奪戦になるなぁ」「チケットは取れないだろうなぁ…」とチケット倍率の急上昇を心配するユーザーも。中には「WBC出るって決まったらチケット転売ヤーがわらわら湧いてきて気持ち悪いな」「またWBC転売ヤー出てきてしまう 対策を!!」と悪質な転売ヤーの暗躍を警戒する声もあった。

大谷は2023年に開催された第5回大会に初出場し、投打の「二刀流」で3大会ぶりの優勝に大きく貢献。米国との決勝では、所属していたエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウト外野手を空振り三振に仕留め日本中の野球ファンを興奮させた。大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた。2大会連続の出場となり、2連覇を狙う日本の大黒柱として期待を背負うことになる。

■大谷翔平(おおたに・しょうへい) 1994年7月5日生まれ。岩手県出身。花巻東高校から2012年ドラフト1位でプロ野球日本ハムに入団。2018年、米大リーグ、エンゼルスに移籍。2021年にはア・リーグMVPを獲得するなど米国でも投打の「二刀流」で活躍。2024年からはドジャースに所属。2025年シーズンは、チームのワールドシリーズ連覇に大きく貢献し、3年連続4回目となるMVPに輝いた。

(zakⅡ編集部・井上悟)