「サタステ」識者が断【高市自民】再燃のシン・コメ騒動、小泉氏の後任大臣は「農水族の主張に近い」「説明不足」おこめ券案は一蹴「根本的解決」じゃない!

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 25日のテレビ朝日「サタデーステーション」では、米価格に対する鈴木憲和農水大臣の方針について特集した。

 高市首相の所信表明演説では触れられなかったが、最新の米価格(13~19日)は4251円で、5月に記録した最高値4285円に迫る勢いを見せている。

 鈴木大臣は22日の就任会見で「国の責任は需給の安定。最後はマーケットで決まっていくと思いますし、生産者のみなさんが再生産可能な価格がまず一つの指標になろうかという風に思っています」などと説明。備蓄米を店頭に並べるなどした前任の小泉進次郎農水大臣らの政策を事実上、転換する方針とされる。

 宇都宮大学農学部の松平尚也助教授は「生産現場あるいは自民党農水族の主張と近い方針を出しているかな、と。買う現場よりも作る現場に近い発言を繰り返している現状ではありますね。価格の高騰対策については後退するんじゃないかと指摘されています」と分析。米価格の高止まりが懸念される中で「説明不足の感があります」とした。

 鈴木大臣は対応策として「おこめ券」「おこめクーポン」も検討していると発言。ジャーナリストの柳澤秀夫氏は「高いお米を買うときの足しにはあると思いますが、おこめ券で米の値段が下がるわけではない。高止まりしてしまうと誰しもが思うことだと思います。根本的な解決のメドは見えてこないと思うんです。丁寧な説明がまだまだ求められる」と述べた。