《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕

35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)

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地球の裏側で、ブラジル中が注目する逮捕劇が繰り広げられていた。インスタグラムで35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサー、メリッサ・サイード容疑者(23)が、州をまたぐ麻薬密売とマネーロンダリングの「首謀者」であると告発され逃亡。しかし捜索の末についに逮捕されたのだ。

サイード容疑者は、10代後半からインスタグラムでの活動を開始。ビーチで抜群のスタイルを披露するバカンスの様子や、紙巻きの大麻をくゆらせる姿などを発信。大麻合法化運動家として知られ、多くの若者の支持を集めていた。

全国紙国際部記者が経緯について明かす。

「『ニューヨークポスト』やブラジルメディア『g1』によれば、彼女への捜査は2024年から始まっていたそうです。彼女が麻薬輸送中に警察の目を逃れる方法をフォロワーにアドバイスしていたこと、クリスマスシーズンには路上で紙巻き大麻の“キット”を配って自身を宣伝していたことなどから、地元警察は捜査を開始。

捜査を進めた結果、彼女が大麻の流通とマネーロンダリングに関与する犯罪組織の『中心的存在』であると判断。当局は彼女が所有する不動産5軒に家宅捜索を行いましたが、サイード容疑者はその捜索の最中に逮捕を免れて逃走。それ以来、ブラジルのニュースメディアなどが『逃亡中』と報じ、その行方が注目されていました」

インスタグラムにはタバコを吸う投稿も多数(本人インスタグラムより)

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事態が動いたのは10月23日の木曜日。サイード容疑者は、バイーア州にある友人宅に隠れていたところを、警察によって確保されたのだ。

「警察は捜索の過程で、サイード容疑者以外にも複数名の容疑者を逮捕。1.4キログラムの『スカンク』(マリファナの一種)や、約270グラムのハシシといった薬物類に加え、梱包材、複数の携帯電話、そして事件に関連しているとみられる車両2台が押収されていると言います」(前出・全国紙国際部記者)

ブラジルでは、個人が大麻を少量持っているだけでは刑事罰の対象にはならない。しかし大麻使用が合法化されたわけではなく、嗜好目的の販売は違法だ。逮捕時、サイード容疑者は《マリファナを吸っただけで逮捕されるようなことは、世界中であってはならないことです》と挑戦的な声明を発表。麻薬の密売については否定しているという。

当局は、現地メディアに対し、「この作戦の目的は麻薬密売と戦うことであり、主な標的は犯罪を助長するデジタルインフルエンサーだ」と強い口調で述べ、徹底的に戦う姿勢を示した。

ブラジル当局はSNSを温床とする犯罪の撲滅へ、監視の目を一層強めている。