
イタリア・ローマで衝撃的な事故が発生しました。人気観光地コロッセオからわずか500メートルの地点にある中世のコンティの塔が、修復作業中に突然崩落しました。この事故により、作業員1人が重傷を負い、別の作業員が瓦礫の下に埋もれ、11時間後に救出されましたが、残念ながら死亡が確認されました。
事故は午前11時半前、最初の崩落が発生した後、約1時間半後に再び起こりました。目撃者によると、最初は外壁の一部が崩れ、その後、塔全体が大きな音を立てて崩落したとのことです。現場には大量の砂埃が舞い上がり、周囲は混乱に包まれました。
この塔は13世紀に建設され、2006年から使用されていない状態が続いていました。数年前から修復作業が行われていましたが、事故の前から危険視されていたとの報告もあります。地域住民は、古代遺産の管理が不十分であることに対して強い不満を表明しています。
現地当局は事故の詳細を調査中で、さらなる崩落の危険性についても警戒を強めています。この悲劇的な事故は、ローマの歴史的建造物の維持管理の重要性を再認識させるものとなっています。