「ひるおび」佐藤千矢子氏、維新要求の定数削減「野党は反対。自民まとめるのも大変」→具体案に触れず「(法案を)出すだけ出す」

main-image

 毎日新聞専門編集委員の佐藤千矢子氏が5日、TBS系「ひるおび!」に出演。日本維新の会が連立の絶対条件として自民党に求めていた議員定数削減の成立の可能性について言及した。

 4日に衆院本会議が開かれ、各党の代表質問で本格的な論戦がスタートした。代表質問に立った維新・藤田文武共同代表が議員定数削減への決意を問うと、高市早苗首相は「議員定数削減は身を切る重要な課題であると認識しており、合意文書の内容を踏まえ、御党と共に取り組む決意です」と述べた。

 番組では、比例代表のみ50議席削減した場合の議席について毎日新聞による試算を紹介。削減が実現した場合、自民党と維新で過半数を超えると伝えた。

 佐藤氏は「小選挙区よりも比例の方が議席が多い中小政党の方がより打撃を受けるということになりますよね」と試算について分析。「だから野党はみんなこぞって反対するでしょうけど。まずは自民党の中も“じゃあ、いいわ”っていう話になるかと言うと、そんな簡単ではなくて。自民党の中をまずまとめるというところから大変なことで」と、野党はもとより自民党の中からも反対意見が噴出すると述べた。

 「今言われているのは、1割削減とか50削減とか比例とか、そういう具体的なことを法案に書き込むと、まとまらないので。プログラム法っていって本当に理念法みたいな、“そういうことを目指しましょう”みたいなバグッとしたものを何とか自民党としてまとめて出すだけ出して…」と、詳細をあいまいにしたままの法案を提出する可能性を指摘した。

 MCの恵俊彰が「でも維新は成立を求めているんでしょ?」と維新は納得しないのでは聞くと、「ここに吉村さん(代表)が来たときに『継続審議になったらどうですか?』って直接聞いたら。『その場合はしょうがないですね』って吉村さんはっきりおっしゃってましたから。じゃあ、まあ継続はしょうがないんだなあ、“まずは出してください、そこまではやってください”ってことなのかなあ」と説明。それでも「それも大変だと思いますけど、自民党は」とハードルの高さを解説していた。