「老老介護」殺人で初公判 71歳娘が102歳母親を殺害した罪 被告「見放された気持ちに…殺害を決意」

いわゆる「老老介護」の末の殺人事件。
被告の娘が起訴内容を認めました。

小峰陽子被告(71)は2024年7月、東京・国立市の自宅で102歳の母親の首をビニールひもで絞めるなどして殺害した罪に問われています。

5日に東京地裁立川支部で開かれた初公判で、小峰被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、小峰被告は母親の介護をしながら2人で生活していたことを明かした上で、「ベッドから落ちた母親を戻すことができず、119番通報をした。その際の対応からも見放された気持ちになり、『母親が死んでいなくなればいい』と思い、殺害を決意した」と指摘しました。

一方、弁護側は「母親はポータブルトイレに自力で移動するのが困難だった。小峰被告は腰痛を発症し、介護は限界だった。深く悔やんで反省している」と主張しました。