クマの出没が急増し、日本全土が危機的な状況に直面しています。環境省の発表によると、2023年度上半期（4月から9月）におけるクマの出没件数は驚愕の2万792件に達し、前年同期の1万5832件を大幅に上回りました。これは2009年度以降で最悪のペースです。
特に、東北地方では6割以上の出没が確認されており、埼玉や岩手が特に多くの件数を記録しています。捕獲数も6063件に達し、過去最高を更新。これにより、人身被害が急増している状況が浮き彫りになっています。地域住民は恐怖に怯え、クマが人里に降りてくる日常が続いています。
クマは本来、山奥で生活する動物ですが、環境の変化や人間の活動によりその生息地が侵食され、食料を求めて人間の生活圏に出没するようになっています。警察や自治体への通報が増加し、地域住民は危機感を募らせています。専門家は、クマの個体数が増加する一因として、狩猟の制限が影響していると指摘しています。
今後もこの状況が続けば、さらなる人身被害が懸念されます。自治体や警察は迅速な対応を求められ、地域住民の安全を守るための対策が急務です。クマの出没問題は、単なる動物の増加にとどまらず、我々の生活そのものに深刻な影響を及ぼす可能性があるのです。この危機的な状況に、我々は目を背けてはいけません。
