
「ハッピー・ハロウィン・フロム・ジャパン!!!」
11月上旬のとある夜。東京・六本木にある、世界的にも知られた高級ステーキハウスの店前に、物々しい人だかりができていた。
SPらしき黒服の男たちが、「前に出ないで!」などと注意する中、一台の黒塗りのベンツが登場。SPが後部座席のドアを開け、中から降りてきたのは、ド派手な真紅のドレスに身を包んだマライア・キャリー(56)だった。
「21世紀の名盤といわれる『MIMI(The Emancipation of Mimi)』の20周年を記念する『THE CELEBRATION OF MIMI』の世界ツアーで7年ぶりに来日しました。10月28日から神戸と横浜でライブを行い、全23曲を歌い上げ、アンコールはお約束の『恋人たちのクリスマス』でした。サンタ帽を被ったダンサーたちの中心で、白いミニドレスのマライアが紙吹雪の舞う中、熱唱。一足早いクリスマスの到来に、会場はものすごい盛り上がりを見せていました」(音楽雑誌記者)
1990年に『Vision of Love』でデビューすると、トレードマークであるホイッスルボイスで瞬く間に”歌姫”の称号が与えられた1991年には、女性アーティストで3人目となる『ビルボード』誌のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出。
1994年にリリースした『恋人たちのクリスマス』は、30年以上経った現在でもクリスマスが近づくとヒットチャートで1位を獲得するなど、20、21世紀を代表するクリスマスソングとなっている。今では、伝説のヒットメーカーとして12個のギネス記録も保持している。
そんなマライアが、日本での3日間のライブを無事に終え、打ち上げに選んだ店が、冒頭の有名ステーキハウスだったのだ。
ベンツからマライアが登場すると待ちわびたファンからは「マライアー!」「I LOVE YOU!」といった悲鳴に近い声が飛び交う。マライヤはそれに手を上げて笑顔で応え、ファンに向かって歩き出そうとした。しかし、屈強なSPに手を引かれて、名残惜しそうに店内に入っていった。
この数日前の10月31日、ハロウィン当日には自身のインスタグラムを更新。「ハッピー・ハロウィン・フロム・ジャパン!!!」とキャプションを添え、ド派手なロリータ風コスプレ姿を投稿し、これも大きな話題となっている。
7年ぶりとなる日本での日々を“歌姫”は大いに満喫したようだ。






