
歌舞伎俳優・中村橋之助(29)と元乃木坂46で俳優の能條愛未(31)が10日、都内のホテルで記者会見を開き、婚約したことを発表した。能條は橋之助の母でタレントの三田寛子(59)が、橋之助の父で歌舞伎俳優の中村芝翫(60)との婚約記者会見で着用した着物で登壇し、左手薬指にはダイアモンドの婚約指輪をきらめかせた。結婚式と結婚披露宴は、来年の初夏に行う予定だ。
無数のストロボを浴びながら、橋之助と能條は笑顔で金びょうぶの前に現れた。
橋之助は「このたび、婚約する運びとなりましたことをご報告させていただきます。役者として一人の男としてお客さまを、家族を、仲間を大事にそして愛未を大事にすてきな家庭を築いて参りたい」と決意表明。能條は「お一人お一人への感謝の思いを胸に成駒屋へ嫁ぎ、橋之助さんを隣でしっかりと支えられるよう、サポートできるように精進して参りたい」と笑顔で話した。
出会いは2021年。ミュージカル「ポーの一族」に夫婦役で共演したことが交際のきっかけだった。4年半の交際を経て結婚の申し込みを決意した橋之助は今年7月、2人での米ハワイ旅行前に両親と弟の中村福之助(27)、中村歌之助(24)にプロポーズすることを報告し、「ワイワイと送り出してもらった」という。
旅行中、海の見えるレストランでひざまずいた橋之助は「これから愛未にたくさんいい思いをさせる男でいますから、結婚してください」と、ハリー・ウィンストンの0・7カラットの指輪を差し出した。「もちろんです」と即答したという能條は、その時の様子を「王子様のようでした」と笑顔で振り返った。
橋之助は手料理にも感謝。公演中は弁当を作ってもらっているといい、得意料理について「ビーフシチュー、カレーも好きです」とのろけた。
能條は結婚が決まると、芝翫からは「ようこそ中村家へ」と優しく歓迎され、三田からは「何があっても愛未ちゃんのことは全力で守るから安心しなさい」と言われたと明かし、「涙がでるほどうれしかった」と喜んだ。橋之助の呼び方を本名の中村国生から「くにちゃんと読んでます」と明かし、歌舞伎俳優の妻となるにあたって「夫のお仕事のサポートを第一優先にしていく」と覚悟を示していた。
◇中村橋之助(なかむら・はしのすけ)1995年12月26日生まれ、東京都出身。中村芝翫・三田寛子夫妻の長男。2000年に本名の中村国生として初舞台。16年に四代目中村橋之助襲名。TBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」などドラマにも出演。今月は歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」に出演中。中村福之助、中村歌之助は弟。
◇能條愛未(のうじょう・あみ)1994年10月18日生まれ。神奈川県出身。2011年、乃木坂46の1期生に合格。12年に同グループとしてデビュー。18年のミュージカル「少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~」に主演するなど、現在に至るまで俳優としても活躍。同年、グループを卒業。22年、初写真集「カーテンコール」を発売。
◆中村芝翫、三田寛子夫妻のコメント
「このたび、長男中村橋之助が能條愛未さんと結婚することとなり、家族一同、心より喜んでおります。これまでも多くの皆さまに温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。二人はこれから、新たな家庭を築くとともに、芸の道にも一層の精進を重ねてまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう、お願い申し上げます。」