国立ハンセン病療養所 星塚敬愛園 創立90周年の記念式典 鹿児島・鹿屋市

鹿児島県鹿屋市にある国のハンセン病療養所星塚敬愛園が創立90周年を迎え、記念式典が行われました。

星塚敬愛園は、国の誤った政策により本来は隔離する必要のないハンセン病の患者を収容するためにつくられた施設で、1935年の10月28日に開園し、5日後の11月2日から患者の受け入れを開始しました。

創立90周年の記念式典には、国や施設の関係者ら約200人が参列しました。

山元隆文園長は、「入所者の一人一人に寄り添いながらこれからも一緒に歩んでいきたいです」とあいさつし、参列者たちは差別や偏見のない世の中へ向け、決意を新たにしていました。

星塚敬愛園の入所者は1943年が最多の1347人で、現在は49人、平均年齢は90.4歳となっています。

星塚敬愛園 入所者自治会・山口文夫会長
「残された49人はみんなの力を借りながら、園が100周年まで頑張りたい」

入所者・上野正子さん
「私は13歳の時にここに来て95歳になった、長生きして良かった。きょうは本当に楽しい日でした」