参議院議員の齊藤健一郎氏が11日、自身のX(旧ツイッター)で立花孝志NHK党党首の逮捕を受け、自民党との会派解消を申し出たことを報告した。
投稿内容は次の通り。
「【会派解消のご報告】立花孝志党首の逮捕を受け、現政権にご迷惑をかけた責任と政治の停滞を避けるべく、自民党との会派解消を申し出ました。先ほど、石井参議院幹事長より了承をいただきましたことをご報告申し上げます」
齊藤氏は2022年の参院選比例代表に旧NHK党から出馬し落選したが、2023年に繰り上げ当選。参院は先月、無所属の齊藤氏が自民党会派に加わったと発表していた。これに伴い、自民の会派名が「自由民主党」から「自由民主党・無所属の会」に変更となっていた経緯がある。
今回の会派解消の申し出は、NHK党の党首である立花容疑者の逮捕を受けての対応。齊藤氏は高市政権への配慮と政治の停滞を避けるという理由を挙げている。
加入1カ月で会派離脱、齊藤議員の決断の背景
この投稿に対し、SNS上では様々な反応が寄せられた。
「残念ですが、良い判断だと思います。こういった積み重ねがいつの日かまた信頼として返って来るかと」と判断を支持する声や、「めちゃくちゃ悔しいですが、齊藤議員のご判断でしたら未来を見据えるとそのほうがプラスって事かもと察して耐えます」と理解を示すコメントが見られた。
一方で「無所属なのに会派解消する必要あるんですか?高市総理そう説明してましたよね?」と疑問を投げかける意見も。また「高市政権への切り崩しの一環に思えてきたな。N党に対しては党首を逮捕、維新に対しては政治資金の指摘。いずれもタイミングが『いかにも』って感じ」と政治的背景を指摘する声もあった。
さらに「N国党は、ヤバい方向に振り切ったと思うと、時々真っ当な対応をするから憎めない。昔のようにNHKワンテーマで受信料廃止してくれよ」とNHK党の政策路線に対する注文も寄せられた。
■齊藤健一郎(さいとう・けんいちろう) 1980年12月25日生まれ。兵庫県出身。政治団体NHK党所属の参議院議員(1期)。奈良産業大学卒。実業家、堀江貴文氏の運転手兼秘書などを経て、2023年、NHK党比例区で当選したガーシーこと東谷義和氏が参議院議員資格を失ったこっとに伴い、繰り上げ当選。2025年10月15日、自由民主党会派入りして、会派名が「自由民主党・無所属の会」に変更。首班指名選挙では、後に自民党総裁となった高市早苗氏に投票。11月11日、立花孝志党首の逮捕を踏まえ、同会派の解消を自民党側に申し出た。
