橋下氏 高市首相の台湾有事発言に→「力を持つまでキャンキャン騒ぐな」 一番心配してた件が出た「こんな時に騒いだら。一部の過激応援団に押されて」

main-image

 橋下徹弁護士が11日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。番組では衆院予算委で、高市早苗首相が立憲民主・岡田克也議員から「存立危機事態」について聞かれ、その折々の状況を見た「総合判断」になるとする一方で、台湾有事の最悪ケースを想定すれば「存立危機事態になりうる」と発言し、物議を醸していることを取り上げた。

 橋下氏は「僕は言ってもいいと思う派」だとしたうえで、高市氏の発言は解釈次第では「中国が台湾に進行した場合には、日本はアメリカと組んで中国と戦争しますよって話なんですよ」と指摘した。

 「いま日本がそこまで言わなくてもいいでしょ」との考え方がある一方、「突き詰めれば存立危機事態になる」とも指摘。

 橋下氏は「言ってもいいけど、日本が力を持ってから言いましょうよと」とし、かつて1990年代の中国が西側に対し「力を持つまでキャンキャン騒ぐな」の姿勢だったと解説。「いま日本は今、中国とやりあえるだけの自衛力ないですよ。こんな時にキャンキャン騒いだら、結局なんかのきっかけで、武力衝突になったというのが過去の例」と指摘し、「僕は言ってもいいけど、力を持つまではキャンキャン騒ぐな派です」と語った。

 今回の件を「高市さんの一番心配してた件が出た」とし、かねて高市氏の発言は勇ましかったが「総理になったら、そんなこと言えない。ただ高市さんを支えてる一部の政治家や応援団は過激なことを言う人が多かった。心配だったのは、一部の人たちに押されて、一歩踏み出してしまわないかなと」と述べた。