
俳優の木村拓哉が12日、大阪市・通天閣で映画「TOKYOタクシー」(21日公開)の通天閣タクシーセレモニーに、主演俳優の倍賞千恵子、山田洋次監督とともに登場した。
通天閣の真下、観光客で賑わう商店街に、劇中と同じく自ら運転するタクシーでは姿を見せた木村。詰めかけたファンの大歓声に迎えられて降車すると、自然な所作で助手席の倍賞をエスコートした。
イベントでは「まさか通天閣にお邪魔させていただくとは思っていませんでした。非常に驚いています。こんなにたくさんの方にいらしていただけているとは」と、目の前の光景に圧倒された。先月20日には東京タワーでも同様のイベントを実施しており、東西のシンボルタワーを制覇した形となった。
13日に53歳の誕生日を迎える木村。セレモニーに先立って行われた舞台あいさつでは、劇中で使用されたタクシーを模った特製ケーキに加え、倍賞たっての希望でバースデーソング生歌唱のサプライズプレゼントも。「ハッピーバ~デ~ディアきむらく~ん」と、美声で祝福されると、笑顔で倍賞を抱きしめた。
今作は木村演じるタクシー運転手と、高齢者施設へ向かう乗客の倍賞の二人を描くヒューマンドラマ。04年公開の「ハウルの動く城」以来の共演が実現した倍賞は「彼の後ろ姿ばかり見ていましたが、バックミラーに映る木村君の目を見たときに、すごく大きくて、目の小さな渥美清さんとお仕事をすることが多かったものですから。すごく目力のある方だな、この人なら私が何を言っても受け止めてくれるだろうなと、楽しくお仕事させていただきました」と、絶賛していた。