紛失防止タグを悪用…ストーカー被害急増 ぬいぐるみに忍ばせるケースも ストーカー規制法改正案で対象に 専門家「抑止力は高まる」

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ストーカー被害が急増中!紛失防止タグの悪用が深刻化している。Apple社のエアタグなどがストーカー行為に利用され、被害者のプライバシーが脅かされている。特に、ぬいぐるみに隠されたタグが発見されるなど、その手口は巧妙化している。政府は本日、紛失防止具を規制対象とするストーカー規制法改正案を閣議決定したが、果たして効果はあるのか?

最近、関東地方に住む40代女性が、元夫からのストーカー被害に遭った事例が報告された。彼女は、娘の誕生日プレゼントとして渡されたぬいぐるみの中に紛失防止タグが隠されているのを発見。夫はこのタグを使って、彼女の居場所を特定しようとしていた。彼女は不安を抱え、すぐに警察に通報した。

警察庁によると、紛失防止タグを悪用したストーカー被害の相談件数は年々増加しており、今年は昨年を大きく上回るペースで報告されている。これには、車両に取り付けられたタグによって、被害者の動きを把握するケースも含まれる。

新たな技術が犯罪に悪用される現状に、専門家は警鐘を鳴らす。ストーカー規制法の改正案では、相手の承諾なしにタグを取り付ける行為を規制対象とし、警察の権限を強化することが期待されている。果たして、この法律改正が被害を抑止する効果をもたらすのか、今後の議論が急務だ。