
12日、大阪市西成区の集合住宅でおきた火事。
3人が死亡する大きな被害がでましたが、当時、エレベーターが止まるなど住人の避難が困難になり、逃げ遅れた可能性があることがわかりました。
【記者リポート】「午前9時40分です。警察と消防が火事のあった建物に入っていきます」
14日に行われた西成区の火事が起きた集合住宅の現場検証。
中から黒く焼け焦げた車いすなどが運び出されました。
火災発生から2日。被害の状況が徐々に明らかになりました。
12日午後11時すぎ、5階建ての集合住宅で「煙が出ている」と消防に通報がありました。
視聴者が撮影した動画には、中にいたとみられる住人が救助され運ばれる様子も…
警察などによると、ここには高齢者が多く入居していて、ヘルパーによる介護サービスが提供されていたということです。
この火事で、ヘルパーとして勤務していたとみられる浜名早百合さん(65)と、ほか2人が死亡。
1人は火元とみられる5階の部屋に住んでいた車いすを利用する60代の男性とみられています。
【5階の住人】「コンコンとノックがあって消防の人が来て担架で運んでくれた」
【4階の住人】「煙は見えた。焦げ臭いで咳込んだ」
(Q.足が不自由だったりする人、住んでた?)
【4階の住人】「知ってる。寝たきりの人おるし。体が不自由な人おるもん」
高齢者や体が不自由な人が住む集合住宅で起きた火事。
こんな話も…
【記者リポート】「救急隊員は、あちらの非常階段の扉を器具で破壊して救助に入ったということです」
【3階の住人】「エレベーターはロックかかって動かないし、非常階段もロックかかって出口が塞がれていて、もうパニックですよね。外に出られないですからね」
住人によると、当時、エレベーターが止まり、非常扉が開かなくなるなど、避難が困難な状況だったということです。
警察は、住人らが逃げ遅れた可能性もあるとみて、出火の原因などを調べています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年11月14日放送)