
ABEMA「ななにー
地下ABEMA」の「マスクをしたらスターに激似!イケメン&美女大集合!」企画に“石原さとみ似”として登場し話題となったインフルエンサーの新山桃子さん。アメリカの映画情報サイト「TC
Candler」にて2018年発表の「世界で最も美しい顔100人」に選出された石原さとみ似……ということで思い切りハードルが上がる中、確かな美貌で共演者を驚かせた。そんな新山さんはどんな人物なのか。これまでの歩みとこれからの展望を聞いた。
私自身、石原さとみさんに似ていると思ったことはありません
福岡県で生まれた新山さん。飲食店を経営していた両親に育てられ、1つ上に姉がいた。「幼少期はバレエを習いつつ、末っ子なのでわがままに育ちました(笑)。物心ついた頃、吉川愛さん(旧芸名:吉田里琴)が子役としてドラマ出演しているのを見て、“かわいい”と感じました。その時に華やかな芸能界に憧れを持ったんです」(新山さん 以下同)
しかし、数多の優れた才能が集う芸能界で“自分が通用するはずない”と思い、長年アクションを起こせずにいた。芸能界への憧れの気持ちを抱きながら、新山さんは地元の高校を卒業し、その後、半年間ほどカナダに留学。帰国後に再び進路に悩み、大阪に引っ越してみることに。
「この頃は自分に自信が持てなくて芸能界に挑戦できませんでした。そんな中で、大阪に住んでいた頃、ビアガーデンでアルバイトをしていると、お客さんから『石原さとみに似てるね』と声を掛けられました。その時まで周囲から『似てる』と言われたことはなかったです」
その後、大阪の美容クリニックで受付をしながら数年暮らすも、芸能界への憧れが消えることはなかった。「東京に行って頑張ってみたい」という自分の衝動を大事にして、ついに上京を決めた。
東京では、再び美容クリニックで受付として勤務しつつ、インフルエンサーとして活動。上京した頃、Instagramですでに2万人のフォロワーを抱える新山さんだったが、ある日、幼馴染が撮影してくれた動画が“石原さとみに似ている”とネットでバズを起こし、SNSを中心にさらに注目を集めた。
「バズったことでうれしい言葉をかけてくれるフォロワーさんがたくさんいました。そこで“やっぱり芸能界で頑張ってみたい”という気持ちが大きくなりました。けれど私自身は、石原さとみさんに似ていると思ったことはありません(笑)」
「ななにー 地下ABEMA」出演後、芸能の仕事のオファーが舞い込むように
2025年、東京で暮らす新山さんの元に「ななにー
地下ABEMA」から出演オファーが舞い込んだ。本人は“石原さとみさんには似ていない”と謙遜しつつ、表舞台に憧れがあったことから、出演を快諾。ここでも大きな反響が寄せられた。
「あんなに反響があるとは思っていなかったです。スタジオには稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんら、大スターがいらっしゃったんですけど、皆さんお優しくて、緊張しないような空気を作ってくださいました。すごくありがたかったです」
「ななにー 地下ABEMA」出演後、芸能の仕事のオファーが増加した。「関西コレクション 2025A/W」「Rakuten GirlsAward 2025
AUTUMN/WINTER」といった大型ファッションイベントにも初めて出演。しかし“THE・芸能界”な面々が集う華やかなイベントに出演し、新山さんは「やっぱり私はまだまだだ」と痛感したという。
「出役としてまだまだと感じました。モデルとして共演させてもらった皆さんは顔が小さくて、スタイルも抜群。日々、努力をされているんだなと思い知らされました。でもだからこそ、“これからもっと頑張ろう”と思えたというか。自分がここから変わっていく、良いきっかけを貰えたと思います」
夢は俳優として活躍すること
昨今はSNSの誹謗中傷問題がよく話題になる。Instagramで30万人超、TikTokで20万人超のフォロワー(記事執筆時)を抱える新山さんにも、そういった心無い声は届いているという。「石原さとみには似ていない」という直接的なアンチコメントも寄せられたそうだ。しかし彼女はそういった意見を俯瞰して見ている。
「私に対して長文の悪口を送ってくる方もいました。けれど、その時“こんな長文を考えて打ってくるのってなんかすごい”と思ってしまって、逆に続きが読みたくなった自分がいました。こちらからその相手をブロックしたら、気にしていることになっちゃいますし、相手にした時点で負けなので、そういう意味では無視することがベストなのかなって。
もちろん悪口を言われると少しは思うこともあります。けれど、フォロワーが伸びているとはいえ、私自身まだまだですし、この時点で心無い声に負けていては芸能界では生きていけないと思います。長年、活躍されている方は、私の比じゃないほど苦労されていますよね。そんな風に大きな視点で見たらたいしたことではないんです」
そんな新山さんはこれからの目標をどのように考えているのか。
「元々、芸能界に憧れたきっかけは演技のお仕事をしている吉川愛さんを見たこと。憧れの俳優さんです。現在は俳優業という夢に近づくために第一歩を踏み出したところです
実はSNSが苦手なんです(笑)。自分で決め顔をしながら撮影をしているんですけど、例えばカフェに行っても、私はその時間を楽しみたかったりする。それと自分の顔がたくさんネットに載っているのが嫌なんです。“自分大好き”みたいなInstagramになっていることが恥ずかしくて。どちらかと言うとそういう発信をするよりは、映画を観たりなどインプットの時間を増やしたいのが本音です。
私自身、まだ本格的な演技のレッスンも経験していないですし、“俳優として活躍したい”なんておこがましい状況ですが、これからしっかりと経験を積んで、演技の世界で活躍する人になりたいです。いつか名前が売れて、テレビCMに出るのも目標です」
取材・文/中山洋平 撮影/藤木裕之