
ロンドンのギャラリーで、わずか9秒の衝撃的な窃盗劇が発生した。昨年9月、フードをかぶった男がガラス扉に体当たりし、バンクシーの名作「風船と少女」を奪い去った。この大胆不敵な犯行は、4台の監視カメラによって鮮明に記録されていた。
男はハンマーで扉を叩き割り、割れた隙間から中に侵入。展示されていた他の作品には目もくれず、ただ一つのバンクシー作品を手にして逃走した。侵入から逃走までの時間は、なんとわずか9秒。彼の行動は、まるで計画的な犯罪のように迅速だった。
ロンドン警視庁は、監視映像をもとに犯人を特定し、事件発生からわずか2日後に49歳の男を逮捕。14日、裁判所はこの男に対し、禁錮1年1ヶ月の判決を言い渡した。驚くべきことに、盗まれた作品は逮捕から2日後に無事回収され、5400万円相当の価値があることが確認された。
この事件は、アート界に衝撃を与えただけでなく、犯罪の迅速な解決をも示すものとなった。バンクシー作品の盗難という衝撃的な事件が、どのようにして迅速に解決されたのか、今後の動向にも注目が集まる。