
日本の30代から40代の女性における体力低下が深刻化しています。最新のスポーツ庁の調査によると、彼女たちの体力が低下傾向にあり、その原因は単なる運動不足にとどまりません。SNSでは「仕事と子育てで運動する時間がない」との悲鳴が上がっており、特に育児における無償労働が男性の5倍に達している現実が浮き彫りになっています。
昭和女子大学の白川教授は、女性が運動する時間を確保できない背景には、家事や育児の負担が大きいことを指摘。日本の女性はOECD加盟国の中でも最も睡眠時間が短く、運動する余裕がないのが実情です。特に共働き世帯が増えているにもかかわらず、家事の負担が依然として女性に偏っていることが、体力低下の一因とされています。
調査結果は、30代女性のスポーツ実施率が41%、40代女性は40%と低迷しており、男性に比べて大きな格差が存在します。多忙な日常の中で、女性たちは「運動するよりもまずは休むことが優先」と感じているのが現実です。このままでは、体力の低下はますます深刻化する恐れがあります。
今こそ、男女の家事・育児の負担を見直し、平等な社会を築くための行動が求められています。女性たちの声を無視せず、変革の時が来ています。