
大野市で、20日朝、外にいた80代の男性がクマに襲われる被害がありました。男性は頭にけがをして病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
澤田美紀記者:
「男性が襲われた現場です。血が付いたシャツがそのまま残されています」
20日午前7時ごろ、福井県大野市森山の山際にある集落で、住民から「外にいた男性がクマに襲われてけがをしている」と通報がありました。
市によりますと、襲われたのは80代の男性で、頭をひっかかれてけがをし病院に搬送されました。意識はあり命に別条はないということです。
近所の人によりますと、けがをした男性は農作業をしようと小屋の周辺にいたところ
背後からクマに襲われたということです。
近所の住民:
「クマに頭引っかかれて頭割れてしまったと聞いた。そんなひどいのかと話していた。この辺りはまだクマが来ないと言っていたのに…」
「ここはカキの木いっぱいあるし、やがてここまで来るなと言っていた」
市によりますと、このクマは山に入っていったとみられ、猟友会などが痕跡を確認し
捕獲するおりを設置するなど警戒しています。
今年度に入って県内のクマによる人身被害は2件目です。また、今年度のクマの出没情報は19日までに812件あり、10月以降だけで全体の4割を超える360件となっています。