
北海道は11月20日、2024年度のヒグマの駆除数は1962年からの統計開始以来3番目に多い1026頭だったと発表しました。
また、2025年度の駆除数は速報値で963頭(10月末時点)となっています。
道によりますと、2024年度はドングリなどが豊作で、人身事故も3件と少なかったものの、人里近くに現れたり、農作物を食い荒らしたりするクマが比較的多かったと推測されます。
一方、2025年度はドングリなどの木の実が凶作または不作だったため、人里に出没するクマが急増。人身事故も5件あり、道南の福島町やオホーツクの斜里町にある羅臼岳では死亡事故も発生し、10月には札幌市で緊急銃猟が道内で初めて実施されるなど、クマと人との境界線は年々あいまいになってきています。
駆除数は10月末時点の速報値で963頭ですが、11月に入っても道内各地でクマの駆除が行われていることや狩猟期間(毎年10月1日~1月末)中の狩猟による駆除数が足されていないことなどから、1000頭以上になる可能性があります。
駆除数過去最多は、2023年度の1804頭で、道北の幌加内町朱鞠内湖で死亡事故などがあった年でした。2番目は東区ヒグマ襲撃事件などがあった2021年度の1056頭です。