
■ヒグマ対策費…約2400万円追加へ
北海道は11月26日から始まる第4回定例道議会で提出する一般会計補正予算案を発表し、クマ対策費として約2400万円を盛り込みました。
道によりますと、今回の一般会計補正予算案の総額は約247億1900万円で、そのうち「ヒグマ対策推進費」は、約2400万円です。
急増するクマの出没事案に自衛隊や警察が対応する場合を想定した費用で、自衛隊員や警察官を派遣する際にかかる旅費や燃料費、クマスプレー代に加え、駆除にかかる箱わなや監視カメラ、電気柵などの費用が計上されています。
また、駆除に当たる自衛隊員や警察官への事前研修のほか、雪解け期に人里近くに住むクマを駆除し、若手ハンターを育てる目的で2023年から始まった「春期管理捕獲」の人材確保に向けた研修会の費用も組み入れられています。
■雪が降っても止まらない出没。ガバメントハンターは?警察の機動隊は?
2025年、道内各地でクマの出没が相次ぎ、目撃件数は10月末時点で過去最多の4755件で、11月に入っても目撃はおさまっていません。南部の福島町やオホーツクの斜里町にある羅臼岳では死亡事故が発生。札幌市や小樽市、美唄市でも住民やハンターが襲われ、ケガをするなど、計5件の人身事故が起きました。
道は、「ガバメントハンター」確保に向けて、近く、退職する自衛隊員や警察OBに向けた説明会の準備を進めているほか、北海道警は凶悪犯に対応する機動隊の銃器対策部隊がライフル銃を使ってクマの駆除にあたることを検討しています。