“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)

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日本プロ野球、今オフはヤクルト・村上宗隆(25)、巨人・岡本和真(29)、西武・今井達也(27)らがメジャー挑戦を表明し注目を集めているが、もう一人、去就が注目されている選手がいる。元ドジャース・前田健太(37)だ。日米通算165勝を誇るベテラン右腕は、今季メジャーでの登板はなく日本球界復帰の意向を示している。

スポーツ紙の報道では獲得調査に名乗りを上げているのは巨人、ヤクルト、DeNA、ソフトバンク、楽天の5球団。古巣である広島東洋カープの名前は上がっていない。

前田自身もInstagramで「僕の礎となっている大切な広島での9年間、僕にとっては大切な1日。野球が上手くなりたい、その為に前を向いて過ごしております」(8月6日付)と綴っていた。背景についてスポーツ紙記者が語る。

「カープからは水面下での接触こそあるものの、正式なオファーは出ていない状況だと見られています。今年5月、タイガースから自由契約になったあたりから、“カープ復帰説”が囁かれてきましたが、当時からカープ側の反応は渋かった。

前田の実力という面ではなく、フロントと前田の“考えの違い”が大きいともっぱらです。前田としても先輩である黒田博樹のように古巣に復帰したほうがいいというのはわかっているでしょうが……」

前田にとって最愛の家族の存在は大きい。2012年に当時、東海テレビのアナウンサーだった早穂夫人(39)と結婚。翌年に長女、2018年に長男を授かり、アスリートフードマイスターの資格を持つ夫人は前田投手の食事を管理してサポートしてきた。

この春、家族は一足先に帰国。夫人は自身のSNSで定期的に日本での家族の近況を明かし、新生活をスタートさせている様子が窺える。

「前田は家族愛が強いことで知られているため、当時から在京球団、それもリーグの半分が関東圏で遠征が少なく済むセ・リーグを希望していた。阿部慎之助監督率いる巨人が先発陣の大幅な補強を狙っていて、かなり前から交渉していたとみられ、各スポーツ紙も“本命”と見ていた」(同前)

8月6日に広島への思いを投稿した前田投手(Instagramより)

8月6日に広島への思いを投稿した前田投手(Instagramより)

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ここにきて「心変わり」した理由

しかし、直近で前田の意向が大きく変わったという。事情を知る球団関係者が明かす。

「ここにきて前田サイドの人間が『関東球団は諦める』という意向を周囲に漏らしています。日米通算200勝まで35勝と厳しい道のりなのは本人もわかっているが、最後までやり切った上で引退したいという意向のようです。

年俸や複数年契約という“金額面”より、先発として活躍の機会を与えてくれる球団に絞るようだ」

突然の心変わりに球界関係者⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠は困惑を示すが、前田を知るプロ野球OBの一人は理解を示す。

「前田の性格上、彼一人で大きな決断を下すとは考えにくい。早穂さん、そして子供としっかり相談した上での決断でしょう。多少寂しい思いをすることはあっても、家族も“前田健太”という大投手が選手生命を全うする姿を見たいという思いが強かったんだろうね」