94歳大村崑、肋骨骨折後、初TV出演 驚異の元気の秘訣!

大村崑(右)と森田健作

今月に入って歩道の段差につまずき転倒して肋骨を骨折したことを公表していた俳優の大村崑(94)が、骨折後初のテレビ出演だ。日本テレビSKYスタジオで21日に収録されたBS日テレ「森田健作アワー 人生ケンサク窓」に元気な姿で登場した。

骨折直後も九州場所観戦 痛みは「10→4」に軽減

「人生で初めての骨折だった」と語る大村は、収録では驚くほどハツラツとしていた。「転倒した時の痛さが10だとしたら、今は4ぐらいの痛み」と笑顔で明かす。骨折が報じられた直後には、九州場所10日目(18日)の向正面にピンクのセーター姿で現れ、大きな話題となった。「大相撲が好きでね、今年は春場所、名古屋場所にも行きました」と相変わらずの相撲愛を披露している。

転倒したその足でライザップのジムへ行き、現在もパーソナルトレーニングを続けていることを明かすと、番組ホストの森田健作(75)は「僕が生まれた時から画面に出ていた大先輩。ズバ抜けた体力で何より記憶も明快で、とても94歳とは思えない」と絶賛した。収録日まで「本当に来てくれるのか不安だった」と語る森田が駆け寄ると、大村は開口一番「一番忙しい時期だったんだけどね、こんな素晴らしいスタジオで会うことが出来て嬉しかった」と満面の笑みを見せた。

森田健作と初対面 オロナミンC看板伝説に感慨

森田にとって大村との対面は長い芸能生活で初めてである。「現場ですれ違ったことはあったかもしれないが、ドラマや映画で一緒になったことはなかった。それだけに一度は会いたいと思っていた」と語り、「とにかく、大村さんと言ったらオロナミンCですよね。あの大村さんの看板は全国のどんな田舎に行ってもあったんですよ」と懐かしさをにじませた。

番組ではオロナミンCの撮影エピソードが語られるほか、ライザップで鍛えている成果を見せる形で、スタジオで軽々とスクワットを実演し、足の弓でゴルフボールを掴むトレーニングも披露する。

「各地の公演では、みんなの前でやることにしています」と胸を張った。

94歳の長生きの秘訣は「明るい人と笑うこと」

森田から元気で長生きできる秘訣を問われると、大村は次のように持論を展開した。

「明るい人と付き合うこと。明るい人と語り合い、酒を飲み、大好きなうどんを食べることだね。とにかく好きな人の空間をいっぱい作って、笑うことだよ。人間は笑っていないとダメ。暗い人とは付き合わないことだよ」

94歳とは思えないパワフルさとユーモアで、スタジオは終始和やかな雰囲気に包まれた。

番組は2026年1月10日と17日に前・後編でBS日テレにて放送。大村崑の“元気の源”をぜひ視聴してほしい。

大村崑(おおむら・こん) 俳優。コメディアン。1931年11月1日生まれ。神戸市出身。『番頭はんと丁稚どん』『頓馬天狗』など、テレビ黎明期の軽演劇で爆発的な人気を誇り、「崑ちゃん」の愛称で親しまれる。1950年、20歳のときに神戸のキャバレー「新世界」のボーイとなり、ユーモアを身に着けた。1953年、関西の人気司会者・大久保怜の一番弟子に。人気脚本家・花登筺の目に留まり、コメディドラマ「やりくりアパート」(1958~1960年)を足掛かりにテレビの人気者に。1965年「日清ちびっこのどじまん」の司会では子ども人気も獲得。1970年のドラマ「細うで繁盛記」では渋い演技で新境地を見せた。1965年に販売を開始した「オロナミンC」では初代出演者となり、「うれしいとねぇ、めがねが落ちるんですよ!」のセリフが流行した。「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車シリーズ」(1992年~2023年)でのレギュラー出演など、生涯現役を貫いている。