森田望智 念願かなった!朝ドラヒロイン 清原果耶&伊藤沙莉に「負けないよう、恩返しをできるように」

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 NHKは21日、都内の同局放送センターで、2027年度前期の連続テレビ小説の制作発表会見を開催した。タイトルは「巡る(まわる)スワン」で、脚本はお笑い芸人のバカリズム(49)が担当。ヒロインは俳優・森田望智(みさと=29)がつとめる。現役の芸人が朝ドラの脚本を担当するのは史上初で、長野県諏訪市と諏訪湖周辺をイメージした架空の街「長野県佐和市」が主な舞台。森田が演じる、生活安全課につとめる警察官をとりまく日常を描くオリジナルストーリーとなる。

 恋い焦がれた大役を、ついに射止めた。朝ドラヒロインへの憧れを問われた森田は「よくぞ聞いてくれました!」と前置きして「10代のころから、数え切れないほどオーディションを受けてきたんですが、ほとんど書類で落ちて…。ご縁のないものだと思っていた」と胸の内を明かした。

 今回はオーディションではなく、キャスティングでのヒロイン抜てき。会見の10日ほど前に、サプライズで明かされたといい「本当にビックリビックリビックリで…ビックリがいくつあっても足りない。青天のへきれきとはこのことか。開いた口がふさがらず、顎関節症になるほど驚きました」と振り返った。

 朝ドラには「おかえりモネ」「虎に翼」に出演してきたが、ヒロイン抜てきには「自分で言うのもあれですが、そこまでキラキラしているわけでもかわいいわけでも才能に秀でているわけでもない」と驚きも。それでも制作統括の桑野氏は「ものすごく才能があるのは認めるところ。それぞれの作品での役も、どれ一つ同じ物がなく演じ分けがすごい」と語り、脚本のバカリズムも「本人は謙遜しているが圧倒的な才能がある。すばらしい作品にしてくれると思う」と期待した。

 役に向き合い、演じてきた結果が憧れの朝ドラヒロインへつながった。「清原果耶ちゃん、伊藤沙莉ちゃんと同世代で主演として先頭に立っている女優さんを見てきたので、尊敬と怖さがある。負けないよう、恩返しをできるようにしたい」。柔らかな表情の中に、強さをうかがわせた。

 ◇森田望智(もりた・みさと)1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。20198月配信開始のNetflixドラマ「全裸監督」でヒロイン・恵美(のちの黒木香)役を演じて話題に。同年10月に第24回釜山国際映画祭アジアンフィルムマーケットのアジアコンテンツアワード最優秀新人賞を受賞。23年5月放送のフジテレビ系「バイバイ、マイフレンド」で地上波連続ドラ初主演。連続テレビ小説は21年度前期「おかえりモネ」、24年度前期「虎に翼」に続き3作目の出演。身長163センチ。特技はフィギュアスケート、クラシックバレエ。