
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が21日、TBS「ひるおび」に出演。番組では高市早苗首相が台湾有事の最悪ケースを想定し「存立危機事態になり得る」と国会発言し、中国側が猛烈に抗議している問題を取り上げた。
田崎氏は、連日抗議して圧力をかけてきている中国が高市首相に発言撤回を強く求めているのは「撤回しなさいと公式に言ってますし、この発言を撤回させることによって、高市さんが進めようとしている武器輸出の規制緩和、非核三原則の見直し、スパイ防止法の制定、防衛力の強化、それを止めさせようとしているわけです」と語った。
「高市さんにここで撤回させれば、このあと政権は弱らざるを得ないという狙いだと思いますよ」と指摘。
司会の恵俊彰が「高市さんは発言撤回しないわけでしょ?」と聞くと、田崎氏は「撤回しませんよ。これ撤回したら高市政権にとっては終わりを意味するでしょう」と述べた。
田崎氏は、高市首相は就任後は、中国への配慮をうかがわせる言動で現実路線をとり、習近平国家主席との会談も実現したと指摘。「しかし、その1週間後に発言した。ただ高市さんの発言も別に作戦的にやってるわけじゃなくて、答弁のやり取りの中でぽろって言っちゃっただけなんですけどね」と語った。