岩田明子氏 トランプ大統領への懸念指摘「『習近平はいいやつだ』とポロッと言う」 後ろ盾にならない?「日本が努力しないと危ない」

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 フジテレビ系「Mr.サンデー」が23日放送され、高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に中国が反発し、日中関係に深刻な亀裂が生じていることについて特集した。

 高市早苗首相が7日の衆院予算委員会で台湾有事の最悪ケースを想定し「存立危機事態になり得る」と答弁。中国側は撤回と謝罪を求め、応じない日本に対してあらゆる分野で対抗措置を次々と繰り出している。

 MCの宮根誠司が「中国とはいろいろあるけども、実はアメリカのトランプ大統領と高市さんはとっても良好ですよっていうのが中国に効いてくるってことはないですか?」と事態打開のため、米トランプ大統領を味方につけられないかと尋ねた。

 元NHK政治記者でジャーナリストの岩田明子氏は「これね、4月にトランプさんが訪中を予定してますので、米中で通商交渉をやっている最中ですから」と米中間の現在の状況について説明。「あとトランプさんは1期目のときも、出たての時には『習近平はいいやつだ』っていう言葉をポロッと言ってしまうところがあるので」とトランプ大統領に対する懸念について言及。「米駐日大使が『日米の絆は揺るぎない』と言ってくれたからよかったんですけど…。もうちょっと日本側がトランプさんに差し込む努力をしないと、ちょっと危ないかもしれない」と日本政府の働きかけの重要性を指摘した。

 岩田氏の発言に大きくうなずいたキャノングローバル研究所上席研究員の峰村健司氏も「トランプさん、今頭の中は中国とディールしたいというモードになってますので、中国もそこを見透かして日本に対して強く出ているというところはありますね」と述べた。