
シンガー・ソングライターのさだまさし(73)が、音楽演劇界の功労者に授与される「第14回岩谷時子賞」を受賞し、25日、都内で行われた授賞式に出席した。ソロデビュー50周年記念日に同賞を受賞し、トロフィーを手に「素晴らしい賞にお選び頂いて心から感謝しています」と感激。ユーモアを交え、喜び爆発のスピーチを繰り広げた。
作詞家の岩谷時子さんを知ったのは、中学時代に経験した加山雄三ブームの時。「加山さんに憧れなければ、僕は真面目なバイオリン弾きになっていた。加山に憧れたために脱落して歌歌いになってしまいました」と語りつつ、「歌曲に憧れたきっかけとなった岩谷先生の賞を頂けた。このために歩いてきたような気がする」とはにかんだ。
歌作りで言葉の難しさを実感しており、「叩かれるのは歌詞から。何も批判されなかったのは、北の国からのテーマだけだった気がする。『あ』と『う』だけでやっていましたので」と笑顔。ソロデビュー50周年を迎えて「こうして現役でいられることに感謝したい」と頭を下げ、今後について「お客さんがいなくなるまで(歌うことを)続けます」と意気込んだ。