Author: d3001

フワちゃん、プロレス本格転向で復活も不安が消えない“バイト15回クビ”の悪癖と“苦手なこと”

24 November 2025

「ヤバい女になりたくない」そうおっしゃるあなた。有名人の言動を鋭く分析するライターの仁科友里さんによれば、すべてのオンナはヤバいもの。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、仁科さんがさまざまなタイプの「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」を分析していきます。 第114回   が団体『スターダム』に入団し、プロレスラーとしてスタートすることを発表しました。と言えば、芸人やす子さんへのSNSでの問題発言が原因で芸能活動を休止。活動休止前の2022年もプロレスに挑戦し、高い評価を得ていたことから、今回の転身が決まったのかもしれません。  と言えば、大御所の芸能人に対してもタメ口を利くところがウケていましたが、今回の謹慎期間に「敬語も学びました」と、生まれ変わったことをアピールしていました。なりに思うところはあったのでしょうが、反省して敬語が使えるようになったとて、私にはプロレスの世界がにむいているとは思えないのです。 バイトを15回クビになった  2020年はの絶頂期だったと言えるでしょう。この年には「ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10に選出されました。授賞式では「あたしが2020年のリーダーになっちゃったってことだから、マジで嬉しい」と発言するなど、まさに天下を獲った感がありました。しかし、ここにくるまでのは苦労があったそうで、バイト中によく怒られており、15回クビになった経験があるそうです。同年12月11日放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)では、は怒ってくる厄介な先輩を3つにタイプ分けして、怒られたときに精神的にダメージを受けないようにしていると話していました。 タイプ1 「俺はいいけど」な先輩  は居酒屋でバイトをしていたそうですが、男性の先輩に「ニューヘアスタイル超かわいいね」「私のおすすめのヘアピン、絶対つけたら超かわいいと思うよ」とタメ口で外見について言及。としては「よかれ」と思ったのかもしれませんが、実はこの先輩、髪型を変えていないそうなのです。タメ口にくわえて、髪を切ってもいないのに切ったと決めつけられてバカにされたと感じたからではないでしょうか。先輩は「いい加減にしろよ」「俺はいいけど、ほかの人だったら、マジギレされるよ」と言ってきたそう。  一般論で言えば、ここまで言われたら謝る、もしくはもう言わない選択をすると思いますが、は違う。「俺はいいけどと言われても、うのみにするな。フツウにキレてるぞ」と「先輩には騙されない」とばかりの言い方をしていました。フツウは先輩にはそういうヤバいことを言わないんじゃないでしょうか。 タイプ2 過去のことを蒸し返す先輩  はお客さんに出す料理を運ぶ際につまみ食いするというヤバい癖が抜けず、それで先輩によく怒られていたとのこと。そのときに「そう言えばおまえさ、先月もお客さんが飲み物をこぼしたとき…」というふうに過去のことを蒸し返して注意されることがあったそう。  対処法として、「先輩が機嫌のいいときに、バレる前に謝りにいくこと」を挙げていました。先手を打って「あまりにおいしそうなので、さっき1個つまんじゃないました。ごめんなさい」と謝るそうですが、つまみ食いをやめるという発想にならないのが不思議です。 タイプ3 気分屋激ギレタイプ  バイト後に親しい先輩と飲みに行く約束をしていたですが、がハンディ(注文を受けるための携帯型端末)を所定の場所に戻していなかったことを注意され、が激怒。「マジでその日にキレるポイントが違うから、怒られるか怒られないかは運」とし、対処法として「先輩が見ていないときに、アッカンベーをする」「心の中で山手線ゲームをする」ことを挙げていました。  は先輩が気分屋で、機嫌が悪かったので理不尽にキレられたと思っているようですが、ハンディが所定の場所になければ、店員さんもお客さんも困ることは想像に難くない。は怒られることにものすごい恐怖心があるのかもしれません。「怒ってくる人は敵」とムキーっとなる一方で、自分が同じことをされたらどう思うのか、相手の立場に立って考えることは苦手な印象を受けました。  が飛び込んだプロレスの世界は、上下関係が厳しいと聞いたことがあります。新しい世界に飛び込めば、先輩に注意されることは当たり前。上述したとおり、自分がヤラかして原因を作っているにも関わらず、「相手が悪い」と考えがちなが、先輩からの指摘を素直に聞けるのでしょうか。  これはのせいではありませんが、興業というものはどうしても知名度を重要視する傾向があります。知名度があるという理由で、真面目にコツコツやってきた人よりも、いきなりやってきたが大きな舞台に立ってしまうことを面白くないと思う選手やファンがいる可能性は否定できません。認めてもらうまでには、地道な努力を積み重ねる必要があるかもしれません。  また、と言えば、タメ口以上に遅刻癖があることでも有名で、2023年5月8日放送の『のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)によると、生放送の時は自腹でロケバスをチャーターして、遅刻しないように備えていると話していましたが、遅刻癖は治ったのでしょうか。テレビの世界では、カメラが回っているところで若手を叱責するとパワハラとか老害と言われかねないので、大御所ほどのタメ口や遅刻に対して鷹揚にかまえていましたが、その戦法がプロレスの世界で通用するとは限りません。  にプロレスは無理だ、向いていないと言いたいのではなく、プロレス云々の前に、は団体行動が向いていないんじゃないかと思えてならないのです。  そうはいっても、芸能活動を休止してから1年以上経っても、が忘れられた様子はありません。これは芸能人としてはものすごい才能と言えるのではないでしょうか。を受け入れたスターダムとて慈善事業ではありませんから、に才能もしくはメリットを感じて採用したのでしょう。が周囲に迷惑をかけずに、観客をイライラ、ハラハラさせて魅了するレスラーになる日を楽しみに待ちたいと思います。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」

〈気持ちいいですと言え!〉裁判で明かされた巨悪スカウトグループ『ナチュラル』幹部の凄惨なリンチ

24 November 2025

違法スカウトグループ『ナチュラル』のメンバーは1500人を超えるといわれている(画像はイメージです) 『ナチュラル』メンバー制裁の中身 グループの規約に違反した男性を監禁し、暴行とわいせつ行為を加えたとして強制わいせつ致傷と監禁の罪に問われているスカウトグループ『ナチュラル』の幹部・兼子エディ被告(29=逮捕時)の裁判員裁判が11月18日、東京地裁で開かれた。 『ナチュラル』は、メンバー1500人以上が在籍する国内最大の違法スカウトグループだ。ホストクラブの売掛金を払えなくなった女性を風俗店に紹介し、キックバック(紹介料)を得るなどして’22年の1年間で44億円もの利益を上げている。 メンバーを束ねるため、幹部らを頂点としたピラミッド構造で組織化されており、グループの情報漏洩を防ぐため情報管理も徹底されている。自分たちで開発した独自のアプリで連絡を取り合い、警察をウイルスと呼び、捜査員の顔写真を共有していた。 一方で、『ナチュラル』の勢力が警察内部にまで浸透していることがわかり、大きな衝撃が走っている。 11月12日までに、警視庁暴力団対策課の神保大輔容疑者(43)が、捜査情報をナチュラルに漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕されている。 「捜査員の逮捕はまさかの裏切りでした。警察の信頼を損なうものとして捜査関係者の間でもかなりのショックが広がっています。神保容疑者の自宅からは900万円が押収されており関連を調べています」(全国紙社会部記者) この日、開かれた兼子被告の裁判では、規約を破った者に対するおぞましい制裁の内容が明らかになった。 兼子被告は黒のスーツにネイビーの細いネクタイを締め出廷。端整な顔立ちと長身で均整の取れた肢体はまるでモデルのようだ。 わいせつ制裁の組織風土 幹部だった兼子被告は部下たちに指示し、規約を破った男性Aさんを監禁。殴る、蹴るなどの暴行を加え、全裸になるように指示。Aさんが拒否すると棒やフライパンで殴り続けたという。兼子被告は、 〈おい、あれ持ってこい〉(以下〈〉内の発言は検察の冒頭陳述での兼子被告の発言) と女性用アダルトグッズを手にした。拒否する男性に対して、 〈やらねぇと終わらねぇからな〉 と脅し、観念した男性の肛門に挿入。挿入中に、 〈気持ちいいですと言え!〉 などと強要したり、親族の名前を言わせ、その様子を動画撮影したという。 男性は顔面や頭部に執拗な暴行を受け、顔の右半分に半年間の痺れが残ったという。さらに性的な羞恥心の影響で、被害時の状況がフラッシュバックし、今も夜眠れないことがあるという。兼子被告らから示談金4000万円を受け取ったが、癒えることのない心の傷を負った。 検察は論告で「わいせつ制裁の組織風土があった」と指摘し、 「尊厳を蹂躙することが目的の組織的犯行。被告は主要な役割を果たした」 として懲役6年を求刑した。 この裁判の翌日、警視庁暴力団対策課は、11月19日までに、男性を車中に監禁したなどとして強要と逮捕監禁の疑いで、ナチュラルのメンバー、山阪恵斗容疑者(26)ら男3人を新たに逮捕した。 ナチュラルの制裁は今も続いているのかもしれない。