26 October 2025
立憲民主党の野田代表が比例代表削減案を強く批判し、「民意を殺してしまう」との警鐘を鳴らしました。緊迫した状況の中、彼は国会での発言を通じて、現在の政治情勢への懸念を表明しました。この発言は、比例代表制の重要性とその影響を再確認させるものであり、国民の声を無視する危険性を浮き彫りにしています。 野田代表は、比例代表の削減が「民主主義の根幹を揺るがす」と強調し、政治家たちに対し、国民の意見を真摯に受け止めるよう求めました。彼の言葉は、今後の選挙戦における重要なテーマとなることが予想され、各党の対応が注目されています。 この発言は、急速に変化する日本の政治シーンにおいて、立憲民主党の立場を明確にし、支持基盤を強化する狙いがあるとみられています。野田代表は、国民が求める声を反映させるためには、比例代表制の維持が不可欠であると訴えています。 政治の不透明感が増す中、野田代表の発言は、国民の意識を喚起し、今後の政治的動向に大きな影響を与える可能性があります。彼の言葉は、単なる政策論争を超え、民主主義の未来を左右する重要なメッセージとして、広く受け取られるべきです。国民の声を無視することは許されないという強いメッセージが、今、響き渡っています。
26 October 2025
「監督から『“おじさん”は映画のアイコンになるから、覚悟して』と言われていて。少しワクワクはしていたものの、まさかここまで反響があるとは思わなかったです」 こう驚きを語るのは、俳優の河内大和さん(46)。公開から約1カ月で興行収入45億円を突破した大ヒット映画『8番出口』で「歩く男」、通称“おじさん”役を演じている。この「歩く男」は、原作を象徴するキャラでありながら、芝居の内容は「繰り返し、規則正しく地下道を歩く」だけ! 「あの歩き方は、自分の体をどうプログラミングするかを、考えて。まるでたい焼き型のように、通路に無数のおじさん型があって、それに自分をはめていくイメージで演じました」(河内さん、以下同) そもそも『8番出口』は、ゲームクリエーターKOTAKE CREATE氏が制作したゲームが原作。地下通路を舞台に、プレーヤーは“異変”を探しながら8番出口を目指すというストーリー。独特のスリルと緊張感で世界的大ヒットとなったこのゲームを、二宮和也主演でしたのが映画『8番出口』(配給:東宝)だ。 おじさんの演技は極限まで考え抜いたものだったといい、「CGかと思った」「本当にゲームの“おじさん”」と、称賛の声は後を絶たない。このおじさん、いったい何者なのか――。 河内さんは1978年、山口県岩国市生まれ。幼いころの記憶には、測量士として実直に生きる父の背中があった。 「ずっと書斎にこもって資格取得の勉強をしていた父の姿が目に浮かびます。これが原風景なのか、僕もつねに『学ばないと』という刷り込みがあるようです」 役者としてのスタート地点は、新潟大学の演劇研究部。 「雪国への憧れで選んだ新潟で、シェイクスピアに魅了されました。山口は雪が降らないんで、雪が積もりすぎて、家の2階から出入りする……みたいなことに憧れていて(笑)。大学卒業後も14年新潟で演劇に没頭して、演劇人たちとつながって。2011年に上京しました」 その後2013年にシェイクスピア劇団「G.GARAGE///」を旗揚げし、今に至るまで出演だけでなく、脚本・演出も手がける。2021年、野田秀樹氏の舞台公演『THE BEE』に抜擢されたことが転機となり、日曜劇場『VIVANT』(’23年、TBS系)でドラマ初出演を果たす。 これまでの芝居は舞台が中心だったが、ドラマ・映画への出演で全国的な露出が増えた。いちばんうれしいのは「家族が喜んでくれていること」と破顔する河内さん。 「地元の両親からも『観たよ』ってメールが来てうれしかった。なんといってもいちばん喜んでくれているのは妻! 妻がいなければ、ここまで来られませんでしたから」 同じ劇団員でもある妻の真以美さんからは、お芝居のアドバイスも頻繁にもらっているそう。「家庭内の主導権はもちろん妻。妻の言うことは、いつもいい方向に運んでくれるんで(笑)」と、話す。 プライベートでは、6歳の息子と昆虫採取や釣りに行くことも。 「息子と過ごせる総時間って、想像以上に短いものでしょう。子どもが生まれてからは、芝居のアプローチさえも変わったし、子連れの人が気になったり、人に対して優しくなりましたね」 ■頭を見せるとたちまち人が集まってきて… 息子も、パパの活躍は本当にうれしかったようで……。 「『8番出口のおじさんだ!』と気づかれることが多くなって。帽子をしてないとわらわら寄ってきて、逆にかぶると本当に気づかれない(笑)。だから出かけるときは帽子が必須なんですが、この間息子とショッピングモールを歩いていたら、突然僕の帽子をパッと取って『8番出口のこうちやまと、こうちやまと!』って叫ぶんです(笑)。恥ずかしかったけれど、息子なりに僕の仕事を認識してくれているみたいです。うれしいですね」 そして2度目の共演となった二宮の演技についても語る。 「昔、新潟で新聞配達をしていたころ、つらく葛藤の日々のなかで嵐の曲に励まされていて……。その二宮さんといま共演って不思議なんです。舞台挨拶で『塩こしょうだけで勝負するぐらいの作業』と言っていましたが、あの味付けで、飽きずに見せるっていう微妙な加減は、二宮さんにしかできない。しかも自然にやってのける。計算か計算じゃないかわからない、ある意味シームレスで、すごかった」 遅咲きの俳優は舞台を中心に活躍してきた実力派が多いが、河内さんは、どう受け止めているのか。 「導かれたような流れだなって。僕自身は遠回りしているようで近道をしているのだと思っています」 河内さんの強みは、次につながる出会いにいつも恵まれたこと。 「若いころに先輩からいただいた『自分なりの美学と哲学を持たないといい俳優にはなれない』という言葉はずっと胸に残っています。あの“おじさん”の演技も、相当無理をしています。同じことをやり続けるっていちばん大切だと思うんです。真摯に続けた先に、おじさんならおじさんの“型”ができあがる。それが職人技になって、誰にもまねできない、それぞれの人生や芝居の型ができるもの。それがやっぱり美しいんじゃないかと思うのです」 今後について聞くと……。 「いつか信長を演じてみたいですね。舞台や、大河ドラマでも。まさに“信長の野望”です」 さまざまな俳優が演じてきた役だけに、どう演じられるのか、楽しみだ。今後もますます、「河内大和」から目が離せない。