25 November 2025
長野県の佐久広域連合消防本部は25日、消防署に勤務する消防士の21歳女性を酒気帯び運転と当て逃げの疑いで検挙されたと発表しました。また、同乗していた消防副士長の男性24歳男性も検挙されたということです。 佐久広域連合消防本部によりますと、2人は11月21日(金)、研修会終了後に居酒屋で2人で飲食して、酒気を帯びた状態で女性消防士が自家用車を運転し、駐車中の車両に接触しました。その後も運転して別の店に移動し、飲食していたところ、2人は警察に事情聴取され、検挙されたということです。 消防本部の聞き取りに、2人は「反省している」と話しているということです。
25 November 2025
民放GP帯25年ぶりだった三谷ドラマ、はまさかの3%台に突入 現在、フジテレビ系で放送中の連続ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(水曜午後10時~)。通称“もしがく”と略される同作は、1984年の渋谷を舞台に、夢に満ちた劇団関係者たちの情熱と挫折、青春群像劇を描いているオリジナル作品だ。 脚本を務めるのは『振り返れば奴がいる』 『古畑任三郎』 『王様のレストラン』(以上、フジテレビ)、『新選組!』『鎌倉殿の13人』(以上、NHK)、映画『ラヂオの時間』『ザ・マジックアワー』をはじめ、数多くの代表作で知られるトップ作家の。表舞台に出る脚本家が少ないなか、メディア露出も多く、『情報7daysニュースキャスター』では司会も務めている。 そんな売れっ子の三谷が民放局のゴールデン・プライム帯での連続ドラマを手がけるのは25年ぶりということで放送前からかなりの話題を集めていた。 ところが、いざ放送が始まると初回の平均世帯は5.4%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)という不甲斐ない数字をマーク。その後もはグングンと下降し続けており、11月19日放送の8話は3.4%(同上)という危険水域にまで突入している。“ドラマ離れ”が叫ばれる時代にあっても、GP帯のドラマで3%はなかなか存在しないのが現実だ。 また、だけでなくドラマファンからも不評の声が相次ぎ、SNSでも「何を伝えたいのか分からない」「つまらすぎる」「1話で脱落した」「はオワコン」といったマイナスのコメントが大量に並んでいる。 豪華俳優陣がそろえるも大コケしたのはなぜ? 主演を務める菅田将暉を筆頭に、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波といった今をときめくトップ俳優から小林薫、市原隼人、野間口徹、井上順といった実力派キャストが顔をそろえているうえに、制作費も1話あたり8000万円とも報じられており、近年のドラマでは考えられないような豪華セットを設営。フジテレビがキャスト面でも予算面でも本気を見せていたにもかかわらず、“大コケ”をしてしまったのは一体なぜなのか。 “もしがく”が歴史的惨敗をしてしまっている要因とここまでの率直な感想について、ドラマ業界に勤務するプロデューサーや制作会社スタッフ、脚本家に聞いてみることにした。 民放キー局のドラマ制作部に勤務する40代の男性プロデューサー・A氏はこう分析する。 「“もしがく”がこれだけ大規模な予算と宣伝を費やしておきながら、全く数字を取れていない要因の一つとして考えられるのは、あまりにも冗長だった初回のストーリーでしょうね。 キャラクターの数が多くて、ただの登場人物紹介をダラダラと見せられているだけの時間に終わってしまっていた。しかも、そこに何か大きなハプニングやトラブルが起こるわけでもなければ、キャラクターの見せ場となるシーンもほとんどなかった。 『王様のレストラン』『新選組!』のような個性豊かなキャラクターが織りなす群像劇は、三谷作品の魅力ではありますが、正直言って今の時代に合っていない。 秋クールでヒットしている『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では、冒頭からいきなりカップルが別れるシーンから始まる。王道路線といえる日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)でも、1話に意外性のある見せ場があった。 このように早い段階でハプニングを起こしたり、意外性のあるストーリーを盛り込んだりしないと、ショートドラマやYouTubeなどを観る若い視聴者は食いつかないですから。 フジテレビのプロデューサー陣も三谷さんにそういった構造を求めていなかったでしょうし、本人も書きたがらないでしょうが、多少は現在の視聴者層に寄り添うべきだったかなと思いますね」 「ふてほど」と“もしがく”の決定的な違い さらに、A氏は低が続く別の要因についても語った。 「時代設定や物語の背景となる世界が、ニッチすぎた点ですね。1980年代の渋谷、演劇小屋、ストリップ劇場、劇団カルチャー……。三谷さんの半生とリンクした世界観は、同世代の私には魅力的に思えましたが、多くの視聴者にとっては親しみのない世界。 “昭和レトロ”ブームではありますが、懐かしい日常というより資料映像のようなドキュメンタリーに見えてしまっていた。 もう少し丁寧に、当時の時代背景や歴史を説明したり、ストーリーに落とし込んだりする工夫があってもよかったと思います」 またA氏は、昭和をテーマにしたヒット作品とも比較した。 「2024年放送の『不適切にもほどがある!』(TBS系)も昭和をテーマにしたドラマでしたが、設定の分かりやすさやキャッチーさがまるで違いました。 『ふてほど』は、昭和を生きる教師の父親が令和にタイムスリップして価値観をアップデートしていく物語で、実にシンプルなストーリーだった。また、各話ごとに起きる昭和と令和の違いによるトラブルも共感を生みやすい構造になっていた。 一方で、“もしがく”は主要キャラが演出家や放送作家、ストリップダンサーといった職業なので、共感できる要素が薄かったうえに、彼らが抱える悩みも非常に抽象的。視聴者の生活とリンクしていないので感情移入が難しいし、深掘りも不十分だった。 3話以降でようやく、当時のエンタメ界隈を生きる者たちの情熱や苦悩があぶり出されてきましたが、初動が遅すぎました。 制作チームとしては、当時の演劇人の熱量やほとぼしる情熱を伝えたいという意図があったのでしょうが、それを説明する時間を削ってしまった結果、ニッチすぎるドラマになってしまいましたね」 後編記事『ドラマ「大コケ」で外れた「フジの皮算用」…関係者が語る“もしがく”が【ダメな理由】』では引き続き、関係者による三谷ドラマへの「辛口評価」をお届けします。