
株式会社講談社が4日、都内の同社で米ハリウッドを拠点とする新会社「Kodansha Studios」設立発表会見を行い、同社の代表取締役社長の野間省伸氏、アカデミー賞受賞監督のクロエ・ジャオ氏、プロデューサーのニコラス・ゴンダ氏が登壇した。
新会社は、アカデミー賞受賞監督のジャオ氏が最高クリエイティブ責任者(Chief Creative Officer)として企画などを統括し、プロデューサーのゴンダ氏がCOOを務め、タッグを組む。野間氏は「ハリウッドを中心に映画を企画する」と語った。
ジャオ氏は「ワクワクしている。子どもの頃から深く、深く日本の漫画やアニメを愛している。このような機会をいただけたことは光栄です」と喜び、ゴンダ氏は「講談社さんのように100年以上の長い伝統とすばらしいクリエイティビティを保ってきた会社とご一緒できるのは光栄」と述べた。
ハリウッドに制作会社を設立することは、講談社初の試み。野間氏は「講談社は長年にわたってさまざまな物語をつくってきた。近年は海外展開に力を入れている。近年の日本のエンターテインメントコンテンツは世界的に人気がある状況。日本の国としても日本のコンテンツを世界に広めていこうという追い風もある」と話し、「これまで知られていなかった日本のIPを多く世界に広めていくことをやりたい」と見据えた。