「なにわ男子」長尾謙杜(23)の3本目になる主演映画「恋に至る病」(10月24日公開、アスミック・エース)が苦戦している。ポップバースミックス社が発表した10月26日時点の観客動員数は4万3866人、興行収入は6058万円。上映館数が227館と少なめだったこともあるが、公開初日のランキングは第16位に終わり、同月31日現在までトップ10にも入れずにいる。
長尾は2023年度に「嵐」松本潤(42)が主演したNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演。同年公開の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(アスミック・エース)では主演の高橋一生(44)の青年期を演じ、役者として着実に力を伸ばしてきた。今年は「恋に――」を含め4本の映画に出演している。今年4月に公開された、當真あみ(19)との『おいしくて泣くとき』(松竹)は最終興収が約1億5000万円を記録し、今回の「恋に――」ではこの数字の上積みが期待されていた。
「3歳でスカウトされ、幼少期から子役やモデルとして活動してきた長尾が自らジャニーズ事務所に応募したのは“生田斗真さんみたいになりたい”という動機からでした。関西ジャニーズJr.からなにわ男子のメンバーに抜擢されたわけですが、役者としての現在のプロモーションに不満はないものの、目に見える数字(興収)がいまいち伸びない。アイドルグループに在籍しながらの役者人生が、彼にとって足かせにならなければいいのですが……」(芸能プロダクション関係者)
■CDセールスはデビュー時からほぼ半減
「恋に――」の興行的不振で、にわかにささやかれているのが、なにわ男子というグループそのものに関するセンシティブな話題だ。
なにわ男子は来年11月、メジャーデビュー5周年を迎えるのだが、これを一区切りに、グループとしての活動を熟考するのではないかとささやかれているのだ。
実際、ここにきてのグループの人気停滞ぶりは、明らかだろう。22年のデビュー曲「初心LOVE」は70万枚を超えるセールスを記録したものの、今年9月にリリースした9枚目のシングル『アシンメトリー/Black Nightmare』は、CD不況の中で健闘しているとはいえ、その約半分。アジアへの進出がアピールされ、今年1月に韓国・仁川でライブを開催した際には、観客は会場のキャパシティー1万5000人の半分以下で、その半分以上が日本人だったという情報もある。
「前社長の強力なプッシュでメジャーデビューしたなにわ男子ですが、メンバーの相次ぐ恋愛・交際に関するスキャンダルもあり、完全に袋小路に迷い込んでしまった状態が続いています。元セクシー女優やアナウンサーらと交際報道のあった長尾謙杜もその1人。ピンで売るとしても、生き残れるのは道枝駿佑(23)、大橋和也(28)くらいだともっぱらです」(芸能関係者)
後ろ盾と言われていた旧ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏の熱意も薄れつつあると言われ、グループとしての推しはtimeleszに代わられているようななにわ男子に、巻き返しのチャンスは訪れるのだろうか。
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なぜかスキャンダルに見舞われることの多いこのグループ。【関連記事】も要チェックだ。