介護疲れで…妻の首をビニールひもで絞めた殺人未遂の男の初公判「間違いありません」起訴内容を認める

2025年4月に妻の首をビニールひもで締め殺害しようとした罪に問われている71歳の男の初公判が5日に開かれ、男は起訴内容を認めました。

殺人未遂の罪に問われているのは、大村市の無職・中尾和弘被告(71)です。

起訴状によりますと、中尾被告は2025年4月、大村市の実家で当時70歳の妻の首をビニールひもで絞めて殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われています。

5日、長崎地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で中尾被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で犯行に至るまでの過程を説明し、「争点は量刑だ」と述べました。

一方、弁護側は「被告は母親の介護に加えて、重度の認知症と診断された妻の介護を一人で担ったことで極度の介護疲れによるストレスが原因だった」などとして、情状酌量を求めました。

公判はあと4回開かれる予定で、6日は被告の長女への証人尋問と被告人質問が行われます。